あすなろ白書 (Volume 2) (小学館文庫)
大学も、就職も、結婚も、「こんなもんかな」で、生きて来た人多いのではないですか。私もそうです。
激しく生きてこなかった人はぜひ、読んでほしい。
人間って恋愛だけでこれほど激しくなれるんだって。
それから、もっと人生は激しく生きていかなきゃもったいないって
考えさせられるコミックです。
私もこのシリーズは5回転ぐらい読みなおしたように思います。
数えてませんけど。
でも、毎回、「もっと思いっきり恋愛すればよかった」と思うだけでなく、「もっと自分の気持ちに正直に生きてくればよかった」と反省させられるだけでなく、「今からでも遅くない、私は私の人生を生きるぞ」ってたかが恋愛マンガに感化されるのです。
柴門氏自身が「恋愛マンガ」って限定なさってるのですが、
私はいつも、生きるエネルギーをもらっています。
10代から50代ぐらいの総ての男女にお勧めです。
柴門さんのマンガは偉大です。
R35 Sweet J-Ballads
最もレコード売上が凄まじかった時代こそこの頃。90年代初頭。その理由は、色々ある。レコードからCDへの移行によって、音盤に接触できる手軽さなど。。現在CDが全く売れていないのは、不況だの、ネットダウンロードだの色々言われているけど、この頃との圧倒的な違いは、メロディーの美しさだろう。自分が最近の曲を拒絶しているのは、勿論年齢のせいもあるが、この頃(含む80年代)の旋律やアレンジの美しさを一度味わったせいでもある。
もちろんこのCD全ての曲が大好きとは言えないし、タイアップ等勢いだけで売れた曲もあったが、楽曲の良さで大衆の圧倒的な支持を掴んだという意味で、現在の音楽とは明らかな差を当時感じた。今聴いてもこの頃の音楽は、心地良さを常に提供してくれる。
選曲自体は、ありきたりかもしれないし、自分だったら「上京物語」「you&I」「北風」「LOVE(ボラン)」「もう君を離さない」等を選択したのに、、とか或いは、「また逢う日までbyKIXS」「天使の休息」「24時間の神話」とか隠れたバラード沢山あるのに。。、一発屋はそれ自体が名曲という位置付けなのでJWALK、藤谷、山根辺りは異論が無いが。。否、一発屋でさえも「ドライフラワー」「恋という名の翼」等隠れた名曲は多い。。ネタは挙げれば限がないけれど。
ともかくこれほど有名曲だと、当時共有していた人との想い出に返り咲けるという利点は確かにあるだろう。またそれを狙うがために、敢えて超有名曲を選択したのかもしれない。
タイトルにもある通り、自分を含めた30代の人には、圧倒的な懐かしさを提供してくれるだろう。歳を取るのが段段嫌になってきているこの頃だけど、一つだけ良い事は、ティーンの頃に聴いた曲に懐かしさが加わり当時以上の魅力が備わってきた事。これが所謂「懐メロ」というのか。と実感する。勿論当時を知らない20代10代の人にも推薦できる。
しかし、☆をひとつ落したのは、最近この手のコンピで少ないコストで大金を掴もうとするレコード会社の魂胆がまる見えというのと(15年近く経過した既成曲集なのだから1500−2200円が過去の例から妥当だし、或いは2枚組位にすべき)、そして現在でもこのような珠玉曲を作る歌手が出てきて欲しいという願いも込めて。。
あすなろ白書 DVD-BOX
このドラマの魅力は」なんといっても登場人物たちのキャラクター性にあると思います。天真爛漫で無邪気な園田なるみと苦労して育ち、他人との間にどこか壁を作ってしまう掛井君・・・。この二人の恋が物語の中心となるのですが、一心になるみを愛する取手君やあまり感情をあらわにせずいつも冷静な星香、どこか謎めいている松岡君の存在があってこその「あすなろ白書」です。彼らの恋と友情は、泣きたくなるほど切なく、そしてどこか懐かしい気持ちにさせます。ドラマの中でなるみが、「今までの人生の中で一番輝いていた」と言っていますが、彼らの眩しいほどの青春時代がここにつまっています
あすなろ物語 (新潮文庫)
井上靖氏の自伝的小説であり「しろばんば」以後、という見方もできる。
ただし完全な自伝ではなく、虚構を交えている。
6部構成の物語は、主人公・鮎太の少年時代から成人時代までを年代順に追ってゆく手法。
そこに太平洋戦争終戦までの時代のうねりを重ね合わせ、それぞれの時期に出会った人々の姿を、
鮎太の目から印象的に映し出している。
檜になりたくても、決してなれない翌檜の木を比喩として、懸命な生を仮託する。
多くの人との交わりを通じ、雑踏の中にある孤独と、高揚を同時に描き出している。
最終章における、廃墟から立ち上がろうとする逞しい人々の姿の描写には、
井上靖氏の中にある人間愛の形を見るような気がする。
人はそれぞれ孤独であり、それゆえ時に狂おしいほど人を求め、奇妙に交錯しながら明日を探す。
井上靖作品の中に共通して見られるテーマだと思うが、あすなろの木の姿によって、それが象徴的に描かれている。