あねコミ 1 (ジェッツコミックス)
21歳で全く性知識の無い漫画家志望の姉に振り回される弟。さらに同級生の女子委員長も相まって、、、!?
小学館の少年サンデーで「美鳥の日々」や「あいこら」を連載した井上和郎の他社連載が初単行本化です。少年誌では表現しきれなかった作者のリビドーが全開で、底抜けに明るいお色気作品になっています。でもギリギリでボーダーは越えていない寸止め感が好印象です。
作者の他作品ではシリアス展開に入る時がありますが本作はノーテンキな展開だけなので、短篇集の「葵DESTRUCTION!」に近く、「気楽に読める一冊!」という感じです。
作者買いであれば全く問題ありませんし、お色気が問題無ければ他人にもお薦めしやすいです。
陸軍中野学校 DVD-BOX
市川雷蔵主演のスパイ映画5部作。「陸軍中野学校(1966)」、「陸軍中野学校雲一号指令(1966)」、「陸軍中野学校竜三号指令(1967)」、「陸軍中野学校密命(1967)」、「陸軍中野学校開戦前夜(1968)」。
歌舞伎と時代劇のホープ、市川雷蔵がスーツに身を固めてクールなスパイ役を演じている。
演技も彼自身のナレーションも非常にニヒルである。私も雷三演じる陸軍・諜報機関員・椎名次郎のようなニヒルな男になりたい。
このシリーズは諜報・防諜・情報収集教育が必要な内外の諸機関が必見の映画だそうだ。私も非常に勉強になった。とくに最初の「陸軍中野学校」は本の『秘録 陸軍中野学校』に忠実に作られている。士官学校ではなく一般の大学から選抜された中野学校の学生はスパイの精神は「誠」であることを叩き込まれる。
どの巻もまったく飽きさせない。リメークの必要全くなし。白黒の方が雰囲気が出ている。それに市川雷蔵を越える俳優がいるだろうか。
情報戦音痴の日本人必見だ。というか日本中の高校の社会科の授業で見せるべきだ。
MIDORI NO HIBI MEMORY 2 [DVD]
1クール・12~13話放映の作品では、あまり多くキャラクターを出すとうまく処理できずに「出しただけ」になりかねないのですが、実は本作でも多少その憾みはあるかも知れません。それでも、本巻収録の中盤戦の単発エピソードに主人公以外のキャラクターを主役に据えた話を集中的に投入して、少しでも活躍の場を与えようという思いやりが話に反映されているのか、第7話や第9話はかなりの好作に仕上がっていて見ていて気持ちがいい。
まにゅーば! ride AT 3巻 (ガムコミックスプラス)
そろそろ物語のジャンルとして浮気しすぎなのではないかという気もしてきた「まにゅーば! ride AT」の第3巻です。
前巻で記憶が戻ったような描写があった気がするのですが実はそうではなかったらしく、コラボ企画を1話挟んで改めて文化祭込みの推理パートに入り直すことになりました。そこから何かと怪しい動きをしていた洞名先生との対峙を経て、「誰か」による宣戦布告までが今巻で描かれています。
今回、性別が判明した「誰か」の正体とは?
結局、あの道具屋は何だったの?
そしてバトルも推理も準備された解決方法の中で作者さんはどれを選ぶのか?
等々の答えが次巻で出るのでしょうか。
ちなみにコラボ企画の内容は「緋立暗黒武闘祭り」と称するスポーツチャンバラっぽいケンカ祭りに、本作のキャラと内容紹介にある作家陣のキャラが参加して戦う。というものになっており、かなり懐かしいキャラの姿も見ることができました。
ところで内容紹介の「ら」に当たる部分は平手 将之先生だけのようなのですが、何故一人だけなのに「ら」扱いなのか、併記できなかった理由が気になるところです。(笑)