競馬血統クロニクル (エンターブレインムック)
このムック本で血統の全てが分かるようなものではない。
しかし従来の血統本にはない非常に貴重な「血統表を見て楽しむ」ためのヒントが掲載されている。それはラスト12ページにわたるモノクロページにある。
望田潤氏による「主要血脈22選」はディープインパクトの血統に含まれている3つのニックス、1つのインブリードを具体例に、現在競馬場で走っている活躍馬の中にも見られる「22個の重要な血統」をピックアップしてくれている。
これを参考に自分で血統表に色付けしていけば、それぞれの馬の個性が自分なりに理解できるようになるはずだ。
そして、語れる人物が非常に少ない牝系についても、畜産学の専門家高柳誠二氏による当代随一の解説が披露されている。
視点が全く逆になる事で、最初はあまりしっくりこないだろうが、血統に関して新たな境地に入っていけるはずだ。
また読み物として楽しむ点では「異系に馳せる思い」と題したマイナー血統の解説が秀逸。
加藤栄、栗山求、有芝まはる3氏の知識の深いライター陣の文章は往年の血統専門誌競馬通信を思い出させる。
なお145ページ中、50ページ超が関口隆哉氏によるサイアーライン解説だが、氏の血統観は基本的に「父系が自動的に活力を得て成長していく」という中身の薄いもので、配合相手からどのようなサポートを得て後継種牡馬を誕生させたのかという視点が決定的に欠けており、内容もいたって平面的だ。
よってこの中盤部分は「この種牡馬と同じ父を持つ種牡馬は他に何頭くらいいるか」を確認するチェックリストに使える程度。もしくは読み飛ばしてもよい。
サンデーサイレンス 永遠なる血脈 DVD-BOX
「良かった~」これが見終わった後の正直な感想です。見るまでは「へこむような内容なら嫌だな~」っと思っていましたが、そんのものは杞憂になってしまいました。
このDVDで初めてサンデーの走っている姿を見れたし、厩舎でミントキャンディーを食べている姿などオフショットも満載でした。
何よりとても丁寧にサンデーの生涯が記録されていて、いなくなって悲しいというよりも「良くぞ生まれてきてくれた」っと前向きな感想を言いたくなる様な内容になっています。
また10世代ごとに名馬がいるので、最近競馬を始めた方でも十分満足できると思います。スズカが厩舎の馬房の中でクルクル回っている姿も一寸ですが見れます。それに解説もついているので分かりやすいです。
居なくなってしまった!事は大変残念ですが、これだけ多くのものを残してくれたことに今更ながら感謝です!
運命の出会い サラブレッドにかけた夢 [DVD]
「将来はダービーに勝つ馬を作りたい!」と、幼少の頃に夢を繋げた。
一時は恵まれない時期もあったが、長い間護り続けたこだわり、
それはサンデーサイレンスが来る前に、
名種牡馬ノーザンダンサーの直仔、ノーザンテーストの仔
ダイナガリバーによって叶えられた。
その後サンデーサイレンスが日本に来てからの産駒の活躍は
ダービー制覇など、様々な面で貢献し続けている。
サンデーサイレンスのあまりに短かった種牡馬生活、
そしてサンデー産駒の活躍を見ぬまま世を去った吉田善哉さん。
競馬が本当に好きであれば、見て欲しい作品である。
パーフェクト種牡馬辞典 2012-2013―産駒完全データ付き (競馬主義別冊)
分類がされていて非常に分かりやすいです。
デザイン性が高く、グラフや図が多いので直感的にわかりたいという方にオススメです。
サンデーサイレンス 永遠なる血脈 vol.1 蒼き伝説の軌跡 [DVD]
BOXセットに特典があるのかどうかわからないが、3枚の中からどれと
言われればまずこれでしょう。サンデーサイレンスの競走映像はそうそう
オンエアされているものではないし、貴重なものとなるでしょう。
ライバル、イージーゴアとのレース。きっとサンデーの気性の激しさ
負けん気の強さの証拠、あのシーンが見れることでしょう。