巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (幻冬舎文庫)
読みやすい文章なので、さらさらと読み進めることが出来ました。
近藤史恵さんらしい翳りや湿りも、現代ものよりは薄いものの、ありました。
登場人物達もそれぞれひとくせあって、惹きつけられます。
時代ものですが、苦手なひとでも大丈夫だと思います。
シリーズの次作を読みたくなりました。
小鹿物語 [DVD]
開拓期のきびしい生活と子どもの世界をえがいた映画だ。ジョディは親が殺されて残った小鹿をかわいがるが、やがて鹿は畑の作物を荒らすようになる。そしてみずから銃で撃たなければならなくなる。少年は悲しみを乗り越えて成長していく。父のグレゴリー・ペックの言葉と母のジェーン・ワイマンの愛情は胸をうつ。
ジョディ少年と仲良しのフォッダウィングの語らいは、きびしいとはいえ豊かな自然環境があたえてくれたもの。成人とともに失われる夢のようなひとこまだった。ふたりの少年の演技はすばらしい。
町での買い物やケンカ、クマ追い、農作業や暴風雨等々のシーンが美しい大空を背景にストーリーをいろどる。印象深い作品で見るたびに心があらわれる。
子鹿物語 (世界の名作)
ジョデイのうちはとても貧しく、ペットを飼う余裕が
なかった。ペットの子鹿を飼う許可をやっともらった
ジョデイだけど、子鹿が成長するにつれて、子鹿に
よる農場の被害がひどくなってきた。 愛情と生活、
友人同志にさまれる苦悩、隣人達との対立「らの
心遣い、、、いろいろ人生を考えさせる名作です。
子鹿物語 [DVD]
正直を言えば…
デジタルリマスターいやリストア版を作製して、劇場公開して、Blu-rayで発売して欲しい名作。
お金を払って映画を観る…というのはこうした作品が値する。
ド派手なCGやアクションのテーマパーク映画ばかりの昨今に嫌気がさしているところ、本作を改めて観なおしてみると
「昔の映画の質の高さ」に心底関心させられる。
邦題の「子鹿物語」と聞くと、「子供向け映画?」と勘違いされますが、
本作は超一級の「家族物語」。
原作は米国作家ローリングスによる児童文学なので、子供にとって「ためになる」物語でもある。
本作はアカデミー撮影賞を受賞していますが、何とも美しも壮大な映像には息をのむ。
監督はアカデミー賞に6度ノミネート(受賞なし)されたクラレンス・ブラウン。
彼はグレタ・ガルボ主演の「肉体と悪魔」やエリザベス・テーラー主演「緑園の天使」など名作を多数製作している私的には「ヒューマンドラマの巨匠」。
主演は「ローマの休日」「アラバマ物語」「紳士同盟」を代表とする書ききれないほどの数々の名作を演じたグレゴリー・ペック。
彼の妻役には「失われた週末」のジェーン・ワイマンと名優揃い。
これだけの名作が…この値段って
価格からも想像がつくように、本品の映像は古いフィルムをそのまま焼いたので、退色しぼやけ気味の画面となっていて寂しい限り…。
昨今の低級な劇場公開映画作品の製作なんか抑えて、古い映画のリバイバルを!!と望みます。