NHK You gotta Quintet [songs] ゆうがたクインテット「ソングス」
何度聴いても飽きませんし、
単純に楽しく癒されます(*^o^*)
一歳半の息子と一緒にワイワイ聴いたり、
一人でノンビリ聴いたり…
家族皆でハマっています。
色んな使い方ができ、
オススメの一枚です★
真夜中への挨拶 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
Dalziel & Pascoe シリーズの一冊 (2004). 倒叙形式の本格ミステリーだが,この著者ならではの巧妙を極めた語り口で,予想もつかない展開を見せ読者を圧倒する.基調となるのは 19世紀アメリカの女流大詩人 Emily Dickinson の多数の詩で,題名もそこから採られた.とは言うものの,性的表現のイギリス流隠語が見事な程に滔々と流れ,これがアメリカでも通用するのかな,といささか心配.とかく硬くなり勝ちな本格ミステリーが Dickinson の怪奇な詩と盛大な性的隠語のお蔭で奇妙に人間的な雰囲気を与えられ,読むほうはじっくり楽しめる仕掛になっている.この殆ど暗号みたいな英語を見事に訳し抜いた松下祥子氏の力量は掛値なしに驚異的で,いくら褒めても十分ではないだろう.イギリスに興味を持つ向きには絶対推薦.
田部京子ベスト~CDデビュー10周年記念盤
有名な小品を集めただけみたいなアルバムがありますが、これは似て非なるもの。
もっと個人的で親密。「濃密な音楽時間」にいざなってくれる。
「音を沈黙と測りあえる」田部さんならではの選曲。
自選された全18曲のそれぞれに、田部さん自身のコメントが付いている。
1曲目:グリーグ「アリエッタ」
「わずか23小節のさりげない小品。30余年にもわたって気の向くままに書きつづった、
グリーグの音楽随想集ともいえる<抒情小曲集>の第1曲にあたる。
美しいメロディが、繰り返し静かに歌われるというごくシンプルな曲であるが、
弾く度に初めて触れたような新鮮な感覚にさせられる曲」、とある。
この1曲目から彼女が作り出す音楽世界に引き込まれる。
3曲目、メンデルスゾーン無言歌集「ヴェニスのゴンドラ」。”行間を読む”という言葉があるが、
この曲を弾く彼女のピアノを聴いていると、思わず、音と音の間に広がる沈黙に、耳を澄ませてしまう。
4曲目、軽快に指がまわるメンデルスゾーン「紡ぎ歌」の後に響く、シューマン「子供の情景」、その美音と情感。
それに続いて奏でられるワーグナーの「夕星の歌」。リストが編曲したタンホイザーの抒情世界。
これを聴くだけでも、このアルバムを入手する価値がある。とこの曲について書きたくなるが、
そうした演奏が、まだ何曲も収録されている。
ある時は、彼女が独りピアノを弾く部屋の角に立ち、静かにそれを聴いているような気分になり、
ある時は、ぐっとピアノに近づいて華麗で迫力のある音の流れに身をひたす。
1曲1曲が充実しているので、BGMというよりは、じっくり耳を澄ます音楽体験になる。
余談だが、ジャケットが「のだめ」23巻カバーに似ているのは偶然か、狙いか。CD本体はきれいな薄桃色。