カルメン幻想曲(初回限定盤)(DVD付)
1stのドルチェ・リナと比べると確実に腕が上がっています。
今後伸びる若手として期待して良いのではないでしょうか?
DVDはオマケですけど、とてもよく作り込まれていると思います。
前作では未知数でしたが、この一枚で、将来性のあるヴァイオリニストだと感じました。
ドルチェ・リナ~モーツァルト:2つのヴァイオリン・ソナタ他~(初回限定盤)(DVD付)
最初のレコーディングということもあり、本来の情熱的なMozartではないように感じました。この時期に、アルバム・デビューというのが良い選択だったんでしょうか?ロンティボーでの結果も鑑み、ドイツ留学中なので、海外の大きなコンクールで成果を是非、挙げて欲しい。コンテストの結果が演奏家の評価なんかじゃないことはよくわかりますが、まだまだ日本人演奏家が<本当の意味>で、活躍する機会であることはいまだにそうです。少女から大人の演奏家への変貌を期待しますが、やはり、この時期に安易にアルバム・デビューは?というのが松田さんを日本音楽コンクール優勝以前から知ってる者の正直な感想です。
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(初回限定盤)(DVD付)
イザイのソナタのCDを出す、ってだけでもすごい。普通あまりこの手の曲はあまり商業的には成功しないのによくやったと思う。
たいていの場合コンクールの材料として、主に技巧的な側面からつまみ食いされる形で弾かれる事の多いイザイだが、
このディスクはあくまで音楽的作品としてのイザイのソナタに真っ向から取り組んでいる。
技巧的には全く問題なしなのは言うまでもなく、表現的にもいろいろ工夫を凝らしているあたりに好感が持てる。
この事により、イザイのソナタが単なるヴァイオリンの難曲といういわば見世物的な扱いではなく、ヴァイオリン音楽の一つの到達点である認識を新たにできる、聴いていて「面白い」曲に仕立て上げている事に成功している。
これはなかなか出来ることではない。
強いて言うと、音色がすこし硬いのと表現的にちょっと派手なところが感じられたので★4つ。でもこれはどちらかというと好みの問題だ。
万人に進められるイザイ。
ラヴェル ライブ(初回限定盤)(DVD付)
ライブ録音でありながら,緻密なセッティングも相まって、彼女の一段と成長した、ピュア且つ深い解釈のラヴェルを清水和音と見事に調和させている。
彼女の音の美しさは若手の中にあっても特筆に値するが、ラヴェルをあえて独りよがりではなく、聴く者に染込むように語りかける奏法に感動を覚えた。
次回作はイザイの無伴奏と噂に聞いているが、立て続けに私たちを驚かせる作品を発表する彼女の今後が実に楽しみだ!