カリフォルニア・シャワー
リー・リトナーの「ジェントルソウツ」のメンバーまんまで録音した1枚。
1978年リリース。時代の気分も繁栄して、脳天気なまでに陽気。
これだったら1980年リリースの『オレンジエキスプレス』の方が、魅力的。
タイトル曲は、ベスト盤でのライブの方が数段チャーミング。
カリプソ風味ならば、『IN TEMPO』の方が深みがあって聴き応えあり。
ただしラストの「My Country」は、
「カリフォルニア・シャワー」版「マイ・ディア・ライフ」といったかんじで、
ナベサダさんの「心の歌」が自然に流れ出る名演・名曲となっている。
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
ハービー・メイソンdr、チャック・レイニーbs、デビット・T・ウォーカーgtの3人が参加した作品は知る限り全部好きですが(笑)、中でもこの作品が1番気に入っています。デビットT好きの私にとっては、もう堪らないアルバムである。
その上にラリー・カールトンのギターも絡まってくるのだから、もう最高である!!
1曲目の長いお喋りの途中からフェイドインする演奏が超ファンキーで、所々にジャジーなフィーリングが素敵!どうすればこんなカッコイイ曲が出来るのか、マジ聞きたい所です。ROBERTA FLACKの名曲「FEEL LIKE MAKIN' LOVE」のカバーは原曲を遥かに凌駕した素晴らしい出来にただ感動。ゆったりしたサウンドの其処彼処に、絶妙のタイミングでデビットTの「ピーン」と弦を弾く音に痺れる・・・8曲目”Lovin'you was like a party”は個人的な思い出深い曲。
小さなライブハウスでマリーナを観た時の事。ピアノ、ベースとマリーナの3人のライブの為、ピアノ中心のアレンジに変えられていた曲が多い中、この曲がアンコールで超盛り上がりで、改めて曲の良さを実感した次第です。
最後に一言・・・一生聴けるジャズファンク(ジャズボーカル)の最高傑作で買って損はありません!
マイ・ディア・ライフ(K2HD/紙ジャケット仕様)
今にして思えば毎回レヴェルの高いLIVEを届けてくれた何とも得難い番組
だった。よくエアチェックしては聴いていたものだった。
(確か本人がTV-CMにも出た関係か化粧品の○×堂の提供だったはず)
そのエンディングにいつもMy Dear Lifeが流れていて、知らず知らずに
心に沁みついてしまった感がある。それにしても良い曲ですよね。
この1曲だけでも買う価値があると真剣に思う。
競演陣も今では考えられない豪華な顔ぶれで、これじゃあ
悪いはずが無い、てなくらいのもの。
フュージョン寄りのJAZZがお好きな方には堪えられない銘盤。
ザ・チャック・レイニー・コーリション(紙ジャケット仕様)
出た。チャックレイニー名義のアルバムだ。
パーソネルはバーナードパーディー、リチャードティー、コーネルデュプリー、エリックゲイルなど馴染み深いメンバー。
買うときに「どうせ失敗するだろうな。自慰行為に近い音楽を聴かされるんだろうな。サイドマンがリーダーになってイイことなんて滅多にないかんな」とか思いつつレジに持ってった。
期待を持たずに、先入観をなるたけ排して聴けたからなのか、
コレはとても素晴らしいアルバムですよ!
技術やセンス、グルーブ感が素晴らしいことは他のサイドマンで入っている音源で重々承知していたつもりなのだが、チャックレイニーの凶暴さ、いや獣のような獰猛さが随所に見れるのはこのアルバムの醍醐味です。
イチバン深い(低い)とこでボトムを支えていたと思えば、お得意の高音部でのスライドやダブルストップでトゥーントゥーンします。
ピーターガンのテーマ、最後の曲なんですが、
ジャコパスと同レベルの迫力だと言ってもボクは恥ずかしくないです!
先に記したボクとおんなじような偏見で買い渋っている方!イイっすよ!
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
うーん、いい感じです。(販売上は?)マリーナ・ショウ(vo)はジャズ・ボーカルってカテゴライズされていますが、無論、それに間違いはありません。おまけにブルー・ノートですしね。
しかし、その感触、例えば[1]では意表を突いたSE(酒場やストリートでの男女の会話)を効果的に用いてより本編の良さをグッと上げてみたりする手法は、確かにジャズ・ボーカル作品としては異質なのかも知れません。がしかし、M.ショウの歌・楽曲の良さの前に、そのような部分を引き合いに出して非難するものではないでしょう。
また余りにもスイートな[2](勿論、私はデビット.T.ウォーカーのgに痺れっぱなし(^^;)、優しさというか、深い愛情さえ覚える[3]、じっくり・しっとりとした名唱だと思う[7]など、流石に名盤と呼ばれるだけの質は軽くクリアしています。
先に挙げましたデビット.T.ウォーカーを始め、ハービー・メイソン(ds)、チャック・レイニー(b)、ラリー・カールトン(g)等が見事なサポートを見せます。時代がクロスオーバー/フュージョンの台頭に注目し始めた頃、それらのエッセンスを(逆に?)ジャズボーカル作品へ取り込むことで素晴らしい作品に仕上げたという点も見事です。
#凛とした気高さを匂わせるM.ショウのジャケット写真も
#立派に一つのアートです。