デルタフォースブラックホークダウン
シングルプレイは、ごく普通ですが、
マルチはかなりの出来だと思います。
私は、このソフトを買ってから半年にはなりますが、
シングルは数日で終わりました。
しかし、マルチはいまだにはまってます。
今のところ、これ以上のマルチはありません。
戦争、米軍ファンは一度お試しください。
ブラックホーク・ダウン
私は映画が気に入っていますので、映画からサントラに入りました(ハンス・ジマーに関しては他の方がコメントされていますので、そちらが参考になるかと…)。リミテッド版でお買い得です。「プライベート・ライアン」や「バンド・オブ・ブラザーズ」も叙事詩的で同類の映画という感想を私は持っていて好きなのですが、いかんせんCDに関しては、同じような曲を編曲して、繰り返して掲載しているような感があり、少しだけ残念です。
しかし、この「ブラックホークダウン」はそのようなことはなく、聞く者を飽きさせませんし、曲を聴くと映画の場面がよみがえってきます。納得の1枚です。
ブラックホーク・ダウン〈下〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
上巻に続き、戦闘場面が中心であり、夜間の戦闘から退避、エピローグへと続く。エピローグを除けば、取材事実が戦闘場面ごとに当事者の目で記述されている形となっている。あまりにも戦闘場面続きであるため、上巻から読み続けると、読み物としてはだれてきた感がある。しかし、エピローグを読めばわかると思うが、詳細な取材を通して、膨大な人数に取材を行った(アメリカ側/ソマリ族側とも)著者としては、全ての場面が戦闘に参加した個々人の物語であり、省略できる物語などなかったのだと思う。本書は小説ではなく、ノンフィクションの戦記だから。
また、あまり主観を交えずに書かれている本書のなかで、エピローグだけは著者の考えや、取材までの過程や取材時の感想なども書かれており、短くはあるが、本書およびソマリアでの戦闘の政治的な意味や、その後のアメリカの世界政策などについて考えさせられた。さらに、戦闘ものを多く手がけておられる訳者の力量は相変わらず高く、付録に本書の登場人物の一覧ともいえるアメリカ側タスクフォースレンジャーの構成も掲載されている。これによると SEAL の人間がほとんどいない。当然ながら取材が行われ、所属や実名記載が許可された人物のみであることを考えると、あらためて SEAL の秘匿性を感じさせられる。
いずれにせよ、フィクションのようにアメリカ軍完全/完璧ものではなく、戦場での行動と感情の変化、そして多くの者は死(無用の死か?)に直面していることがリアルに感じられる、他書とは一線を画すノンフィクションであり一読の価値がある。
ブラックホーク・ダウン コレクターズ・ボックス [DVD]
これがアメリカ万歳映画? これが好戦映画?
在り得ない。そもそも、米軍特殊部隊の歴史的大失態を克明に描いているこの作品が好戦的であるはずがない。米軍は失敗し、撤退したのだ。ただ、だからといって反戦映画でもない。ここがミソ。これは好戦でも反戦でもない戦争映画。リドリー・スコット監督の「これは、観客に問いかける作品であって、答えを提供する作品ではない」という言葉の意味は、それだ。
そして本作での米軍は、国連平和維持軍(PKO)としての米軍でもある。内戦の制圧のために軍隊を送る。この明らかな矛盾を映画にして、アメリカ万歳が言えるわけがない。そして、言っていない。これをアメリカ万歳映画と受け止めた場合、この映画を批判するのは容易である。だがその評価は誤りだ。
米軍側のみしか描かれていない、といった批判があるが、ストーリー上のキャラクターとして米軍に絞って描かれているだけである。相手は大多数の民兵なのだから。そしてその民兵たちは“悪”としては描かれていなく、“こちら側を敵とする者”でしかない。
「米軍の死者19名、ソマリア人の死者1000名以上」。これをラストに提示されたら米軍を英雄視することはできない、という批判。その通りだ。この映画では米軍を英雄視してはいないのだから。主人公の台詞にもある通り、結果としてそうなるのだ。この19:1000という数字が意味するのは、“悲劇”だ。ソマリア民兵たちは次から次へと米兵を殺しにかかる。だが米兵は近代武装、防弾チョッキだ。それに、そもそも人数が違う。圧倒的な数の戦う市民と少数の精鋭特殊部隊、その招かれざる衝突。その中で、やむを得ず自分と仲間のために戦うしかなかった米兵は、勇気と正義を見せ、英雄にも映る。だが、米兵は敵首領を捕らえようとし失敗、その後は自分と仲間を守ろうと戦い、結果としてこの数字が残ったまでだ。一方ソマリア民兵も自らの正義に従っただけ。その事実が提示されているのだ。
この作品には沢山の“正義”が描かれているが、“悪”はほとんど描かれていない。そしてその正義は、提示されているだけである。
兵士を英雄として描かず、戦争を悪として描かない。だから好戦映画でも反戦映画でもなく、問いかける作品なのだ。
この映画をアメリカ万歳映画だと考えた方々には、もう一度観てほしい。今度はじっくりと。そして、原作者とリドリー・スコットが提示した「戦争」「軍事介入」という問題を考え直してほしい。本作を“好戦的”とみた人こそ、問題への理解が浅いと思うからだ。
DELTA FORCE BLACK HAWK DOWN PLATINUM PACK
映画、ブラックホークダウンのゲーム版だと思って下さい。
何人かのデルタフォースを導いて、作戦の完遂するゲームです。
それなりのスペックは当然ながら必要ですが、映画を見て自分もこのような作戦を体験してみたい人は、買いですね。