灘校・伝説の国語授業 本物の思考力が身につくスロ-リ-ディング
この本は、橋本先生の実践理論ではなく、実際に行っていた授業が再現されていました。「銀の匙」の例文を読みながら、授業さながらの臨場感なので、日本語のおもしろさや風習などにどんどん興味がわいてきます。大人が十分楽しめるので、読んだあとに子供と一緒におさらいするのもいいでしょう。橋本先生の寄り道から、今度は自分自身の寄り道にいくことも、遊ぶように学ぶことだと知りました。
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
簡単に読める一書ではあるが、内容は重い。真の教育(あるいは教養)とは何かについて考えさせられる好個の一書。
「注入より抽出」(66頁)。
「スピードが大事なんじゃない」(139頁)。
「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなります」(140頁)。
筆者のつたない経験に照らしても、人間、やはり最後に血肉となるのは、勉強でも学問、仕事でも何でも自分で興味を持って主体的に苦闘し粘り強く格闘したことのみである。そんな当り前のことを本書は改めて確認させてくれる。
それにしても、昔は118頁にあるような品格のある風貌の先生が多かったように思う。子供だからと云って手を抜かない真の「教師」の姿が本書には収められている。
私が一番受けたいココロの授業―人生が変わる奇跡の60分
本書は専門学校の授業を一冊の本にまとめたものですが、格段にレベルの高い講義であり、感動してしまった。ページ数はそんなに多くなく、値段も安い。しかしながら奥が深いです。
正直のところ、レビューを読ませていただいても、あまり信頼できなかった。しかしながら、読みきってしまった今、レビューを書いてくださった皆さんには感謝していますし、本書にまだ眼を通していない方は是非とも手に取って頂くことはお勧めします。
久々の快作であり、良書です。すばらしい。!内容の奥深さに驚愕しました。
灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ)
名門灘中学で教えて橋本武先生の『銀の匙』授業の内容をわかりやすく再現しています。進学校ではあるが、けして受験勉強をしゃにむにたたきこんている学校ではないことがよくわかります。これも、昭和のよき時代のことでしょうか。いま、こういう授業を行える力量のある教師はいるんでしょうか。