危険な関係 [DVD]
長年観たいと思い続けてきたロジェ・ヴァディム「危険な関係」をようやく観ることができた。ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー、ジャン・ルイ・トランティニヤン、そしてロジェ・ヴァンディムの当時の妻アネット・バディムと役者が勢揃いで文句なしの名作! と思っていたが、実際にはどこか上滑りのような感があった。とはいえ、ジャンヌ・モローの存在感は圧倒的だったし、ジェラール・フィリップとセシールを演じるジャンヌ・ヴァレリーとの椅子上でのキスシーンは絵画の構図のように印象的だった。またトランティニヤンの演技は、役どころからいっても誠実さ溢れるもので、役者の持ち味がそれぞれ生かされていた。映画自体も1960年頃のフランス上流社会の雰囲気がよく伝わって、興味深いものであった。
しかし、上滑り感の原因を探ってみると、それはラクロの原作を支配していた心理描写がうまく描かれていなかったからだと思う。ジェラール・フィリップ扮する外交官バルモンの下心は、下心にもなっていないほど剥き出しで、恋愛心理小説の誉れ高いラクロの映画化としては物足りないと言わざるを得ないと感じた。
危険な関係 [DVD]
この映画に真実味があるのは、こういう恋の駆け引き的なしょうも無い事を本気でする者の中に美男美女は居ないという事を伝えてくれる事だ。
グレンクローズ、ジョンマルコビッチという明らかな三枚目ほどこういう浅いやり取りを深遠なものへいざないたがる。
キアヌリーブス、ミシェルファイファーといった役どころが振り回されるのも見事なキャスティングだ。
コンプレックスのある三枚目が二枚目を振り回すという事を意図しているのであれば物凄くリアルで見事。
道楽に付き合う程度の内容ではあるが、グレンクローズをはじめ俳優陣の演技は見事。
There must be an angel
オリジナルのユーリーズミックスのほうがいいが、これもオリジナルにはないいい風?を感じる。
ストレスや悩みなど多い人におすすめするよ。
少し大きな気持ちになれるのでは。
子爵ヴァルモン 1 (フラワーコミックスアルファ)
さいとう先生の絵はうっとりするくらい
綺麗です。
個人的には原作があって書かれた漫画よりも
オリジナルのストーリが好きです。
恋物語も終わっちゃたのでしょうか?
ドキドキするくらいのラブストーリを期待しています。