坂本真綾 シングルコレクション プラス ハチポチ
菅野よう子さんの楽曲に乗せた透き通る声。
坂本真綾さん本人のファンに対しては失礼な言い方かもしれませんが・・・
やはり冒頭の一言がこのアルバムの最大の魅力なんじゃないかと思います。
どの曲もいい曲で、癒されます。
MUTUALITY:CLAMP works in CODE GEASS
EDで使用されたものはもちろんのこと、CLAMP先生の描かれたギアスのイラストが(記憶の限りで)全て収録された一冊です。
描き下ろしもカバーを含め3点あります。
カラーイラストの他に、DVDの初回特典やアニメ誌にも掲載されていないラフスケッチ(全てが初公開のもというわけではありません)や谷口監督との対談も非常に見ものなのですが、その中でも特に必読なのが、大河内さんとコラボしたショートストーリーです。
なんと、Cの世界から戻り皇帝ルルーシュになるまでの、あのアニメでは触れられなかった部分が語られているのです!!
これはギアスファンなら、読まずにはいられないと思います。
普段は木村さんの絵のほうが好きでCLAMP先生の絵には興味がないという方にも、是非おすすめしたい1冊です。
カードキャプターさくら 主題歌コレクション
「カードキャプターさくら」を見ていた方なら、誰でも耳にした事のある曲ばかりです。
あらためて聞いてみると、「さくら」の曲はいい曲ばかりですね。
映画2作品の主題かも入って、とてもお得なCDだと思います。
子供のために買いましたが、知っている曲ばかりで楽しそうに熱唱しています。
「さくら」ファンのお子様にもおすすめかも・・・
こばと。 Blu-ray BOX
『カードキャプターさくら』、『ちょびっツ』、『ツバサ』、『xxxHOLiC』など、お洒落で不思議な独自のテイストを持つ秀作を数多く発表してきた人気漫画家集団CLAMP原作の素晴らしいアニメーションの力作。
まずはその映像の美しさに圧倒されます。ストーリーを貫く四季折々の様子が細かい風物ならびに自然描写、あるいは何気ない空模様からも克明かつ優しげに伝わってくる風情に思わず引き込まれてしまいます。日本人特有の細やかな季節感をこれだけ上手に表したアニメーションも希なのではと思わせる麗しさ。
その美しい季節の中をちょっぴり切なくもハートフルな人間模様が展開。独自のファッションに身を包み空から地に降り立った一人の少女。小鳩と名乗るこの少女には一切の記憶がありません。彼女に付き添うのはなぜか言葉を発する「いおりょぎ」という名の青い犬のぬいぐるみ。小鳩の目的は「行きたいところに行く」こと。けれども、どこに行きたいのかは明確には知らない様子。そして、いおりょぎはその目的を達成させるべく小鳩を厳しく叱咤激励。悲しみに暮れる人を癒すことによって得られる傷ついた心が凝固した“コンペイトウ”なるものを、天から授かった小瓶に溜めていくのが小鳩の使命。しかし、それには四つの季節がめぐるまでに“コンペイトウ”を瓶いっぱいに満たさないと「行きたいところ」に行けないという制約がついていたのです。程なく小鳩は運命に導かれるようにとある保育園にたどりつき、そこで多くの人々との出会いを重ねていきます。
いおりょぎに厳しく命じられるまま人の心を癒そうと奔走するも根っからの天然ぶりも手伝って最初は空回りする小鳩。しかし心優しい彼女はいつしか自分の目的とは関係なく縁あって出あった人々の幸せのために自分にできることを精一杯やるべく奔走します。よもぎ保育園での人々との温かな触れ合い、そして保育園を手伝う心を閉ざした青年、清和との出会いが小鳩の人を思いやる気持ちを益々強くしていって・・・。
全編を貫く美しく切ない空気感が実にいい。記憶が無く天涯孤独であるにも関わらず笑顔が可愛い元気な少女。おそらくは過酷な宿命を背負っているはずの小鳩。それでいて多くの人々の幸せが彼女の元気のもと。涙に暮れる人を励まし、切られゆく老木のために涙し、周囲に人の善意を伝えようとひた走る小鳩の姿が愛しく美しい。そんなひたむきな小鳩の「行きたいところ」とは。小鳩の運命にどうやら深く関わっているお目付け役のいおりょぎとはいったい何者なのか。このあたりが少しづつ明らかにされていくあたりからも目が離せません。
※「物語の顛末」に関係する部分があるので差支えないかたはどうぞ。▼
季節はめぐり、いつしか最後の審判の日が。でも小鳩は課せられた目的を達成させることよりも、心から願うことを最後までやり遂げることを決心。そうすることによってたとえ「行きたいところ」にたどり着けなくなってしまうとしても・・・。心に従うこと、運命を善意のものとして受け入れること、愛することの大切さを小鳩が身を呈し教えてくれる、これは珠玉の宝物。切ない思いも、過酷な運命も、素敵な出会いも、流した温かな涙も、そのすべては幸福な必然。世界に対する小鳩の優しい思いと感謝の念が奇跡をもたらすさまには心からの微笑みと涙を禁じえません。あたかもそれは天が最初から全てを見通し完璧な計画の上に成り立たせた世のことわりのよう。いや、もしかしたらこの世界は本当にそうなっているのかも知れません。「天の決まりごとは変えられない。でも何事も必然で、その全てに意味があるのだとしたら、心の命じるままに思いを遂げ、なるがままの運命を信じて身を委ねてもいい・・・。」重なる奇跡の必然と、その背景にある大きく温かな善意とを信じたくなるのです。
全編からあふれ出るその切なさに、善意に、愛に抱かれ導かれた運命に涙が止まらない物語、それがこの『こばと。』です。