BOYS ON THE RUN 4 SONGS
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」で高校のクラブの一シーンに戻され、
副キャプテンだが、どうしようもなく不真面目だったヒロシと
夏のグランドの暑さを思い出した。
「スタートライン」で、俺の人生まだまだこんなもんじゃないと思い返した。
「男たちへ女たちへ」で来し方を振り返り、
「花火」で長く付き合った彼女を思い出した。
そういえば、彼女とは一度も花火を見たことがなかったことに思い至った。
なんだか重松清の小説の読後感に似たものを覚えた。
もちろんいい意味で。
ロスト オデッセイ 特典 特製B2サイズポスター (原画:井上雄彦) 付き
三時間ほどやった感想です。
まず映像、非常にきれいです。オープニングから圧巻です。
次に音楽、こちらも非常に重みがありいいです。さすがといったところです。
具体的に戦闘は、多少戦闘にはいるまえにロードがはいります。しかしあまり気にならない程度です。
戦闘システムは王道のターン制バトルです。しかしこれがまたいいです。
非常にテンポよく攻守が行われ全くストレスを感じさせません。
ガードコンディション(GC)もなかなかいい味出してます。従来の後列に下げればダメージ軽減(FFのような)とはわけがちがいます。戦略性がありかなり好印象をうけました。
なんといってもボス戦。非常に手強く緊張感があります。ホントに次のターン何をするか迷います。リアルタイムのアクションものにはないよさがあります。
私の感想としてはひさびさにいいRPGに出会えたといったかんじです。もちろん重松氏の千年の夢も非常に考えさせられ、心が暖まる内容です。しかし唯一問題点をあげるとするならば、イベントシーンのセリフと口の動きの違いです。しかしそれを補って余りある井上キャラの魅力があります。坂口氏のこの作品に対する思いを感じます。
長文を長々と失礼しました。
その日のまえに (文春文庫)
いずれもの短編も、若くして(10代〜40代で)死を宣告された人が登場し、本人や家族がどのようにして死に立ち向かっていくのか、死を受容していくのかを追っています。
「ひこうき雲」では、不治の難病にかかった小学校6年の女の子が、
「朝日のあたる家」では、夫を突然亡くした女性教師の10年後が、
「潮騒」では、癌を告知された中年男性のセンチメンタルジャーニーが、
「ヒア・カムズ・ザ・サン」では、女手一つで育ててくれた母の癌の告知
が描かれ、
「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」
の最後の3連作では、やっと経済的に楽になった矢先に癌を告知された妻との最後の日々、遺された家族が日常生活にもどっていく様子が描かれています。
アマゾンに寄せられた感想には、
「こんなに泣けるとは思いませんでした」
「涙が止まらなくなって読み続けられなくなり、困りました」
という人もいれば、
「『死』を真っ向から直球で書かれても案外泣けません」
「全体的にちょっとあざといんだな、これが」
という人もいました。
私自身はどうだったかというと、涙を流すところまでは行きませんでした。
といって、本書を「あざとい」などと言うつもりはありません。本書に登場する主人公たちが真正面から死を受けとめ、悲しみと希望を家族と分かち合っている姿はココロにジーンと沁みます。しみじみとした感動を覚えました。
私が落涙まで至らなかったのは、きっと、肉親の死を迎えたことがなく、「親友の死を悲しんだ」という経験をしていない、という私自身の“臨死”経験によるものでしょう。
自分や家族が癌を告知されたらどうしよう、などと考えこんでしまいそうな方、「死」に対して不安やストレスのある人は、読まない方が良いかもしれません。
死に向き合った経験の少ない人にこそ読んでほしい本です。
LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)
「とりあえず一度レシピ通りに作ってみて」と書かれてるように作って(もらって)みたら、うん!ホント美味しい! 特にトマトを使った料理のフレッシュさには目を見張るものがありますよ。オムライスなんか久々に本気でがっつきました。ただ…レシピ通りに作ると けっこう食材費がかかるような気がするんですよね。セロリなんてウチじゃ滅多に食べないし。かたまり肉とかも買うにはちょっと勇気がいるし。煮込んだりする時間もかなり長いもの(おはぎとか)があったりするので 節約派の人にはジレンマを感じさせてしまうかも。食費も光熱費も切り詰める必要があまりなくて とにかく美味しいものが好き という人にはオススメです。貧乏人のコメントでごめんなさい。
とんび (角川文庫)
地の文でも「ヤスさん」と使っているので、はじめは違和感がありました。
でもそれでこそ雰囲気が保たれているんだと、あとになって思いました。
アキラが大人になっていく大部分で泣きました。
入社試験の作文で書いた父親の嘘についても泣きました。
和尚さんの遺言も、初孫に向ける想いが溢れるヤスさんにも。
昭和から平成に変わっていく時代背景でしたが、そういった記述がなくとも。
親子の情。幼馴染みの情。職場の情。
あらゆる繋がりが描かれているお話でした。
重松清の作品はこの「とんび」が初めてでした。上司にすすめられ。
他作品も読んでみたいと思っています。