殴る女
作者の名は雑誌のコラムで知り、本書を手にとりまして。
センスに溢れたエッセイの書き手にどんな小説かと思い、手に取れば。
ほぼ自伝?な内容にのっけから驚きかつ爆笑。
人間臭さ溢れるダメダメなクズ野郎どもとまみえる彼女に、どんな人も一面だけでは語れないという奥深さを愉快に堪能させてくれます。
お子様には分からない、大人のどうしようもない、けれども楽しい日常を書ききって見事。
疲れた週末に読んでストレス発散しては如何??
終わりなき旅
この曲が発売された当時、私は受験の真っ只中で勉強への疲れ、
ストレス、将来への不安でいっぱいの状態でした。
そんな時この曲のこの歌詞のお陰で目が覚めて、その後は励まされ続けました。
「いいことばかりではないさ、でも次の扉をノックしたい。
もっと大きなはずの自分を探す終わりなき旅」
「高ければ高い壁のほうが、登った時気持ちいいもんな。
まだ、限界だなんて認めちゃいないさ」
人生、いいことがある分、辛いこと、苦しいこともある。
でも先へ進まなければ、成長することはできない。
だから先へ進み続けたい。
そして、難しければ難しいことほど、つらければつらいことこそ、
乗り越えた時に得るものは大きい。
だからまだ、これが自分の限界だなんて認めない。
この曲が発売されてから数年がたち、社会人になった今も
つらい時に自分を支えてくれる曲です。
ミスチルの数々の名曲の中でも最高傑作でしょう。
フジテレビ系ドラマ 殴る女 オリジナル・サウンドトラック
ドラマ「殴る女」は、内容もさることながら(多分、現実では絶対ありえないんだけど!)、主演2人の会話がまるで掛け合い漫才のようでとっても楽しかったです。あの和久井映見さまがよくしゃべる事!多分、相手役の吹越満のリードのおかげだと思うけど(元WAHAHA本舗だもん)・・ほんとに間合いといい、セリフひとつひとつが面白かったです。
内容は、30過ぎた元エリート会社員(吹越満)が自分の‘居るべき場所’を求めて、昔やっていたボクシングにもう一度かけることに。そこへ、結婚を控えた女(和久井映見)が事務員としてやってきて、なんと、トレーナーとなって一緒に夢をかなえていく・・・という話。女もまた、結婚とは違う、自分の‘居るべき場所’を探し求めていたのだった・・・
主題歌はミスチルの名曲、「終わりなき旅」!!歌詞がこのドラマの全てを表現しています。全編に流れる音楽を大島ミチルさんが担当なさっています。残念ながら、ミスチルの曲は入ってませんが、インストルメンタルとして入ってます。
ドラマを見ていた方なら、オープニング曲をはじめ、なじみのある曲ばかりです。
ついでですが、ドラマは残念ながらDVD化してないので、是非して欲しいです!!
「ドラマ テーマソング・ヴァリエーション」~インストゥルメンタル~
人気TVドラマの主題歌をオーケストラやピアノで編曲したインスト集。
演奏自体は立ち食いソバ屋で流れてる歌のない歌謡曲(有線)レベルを越えている。
名曲がオーケストラで鮮やかに蘇ります。
殴る女たち 女子格闘家という生き方
『新潮45』収録の同名連載のリライト。
どれも捨てがたいのは分かるが、加筆が章毎のつなぎ部分だけというのは物足りない。
しかも10人と詰め込んでいるのもあり、切り口の浅さも気になる。
バッサリと、例えば40代で子供を持って続けるNORIKOや、L.A.でも柔術を学んだV一といった異色の経歴を持つ数人だけに特化した作りで、大幅加筆を行えば、読み応えのある本になったのではないか。
「殴る」との意味合いで、拳の写真も載せているが、伝統空手のように拳を鍛える競技でもないのに、これは余り意味がないのではないか?
それならば、オフザリングのものを収録した方が良かった。
いずれにしても類書がないのだから、もっと思い切った構成であれば減点もしなかったが、どのようにモデルから言葉を引き出すかについては、金沢克彦氏の著作や、ゴーストが書いたと思われるレスラー自伝などを参考に、より行間を読ませる作品を次回は出版して頂きたいと願い、少し辛めに点数をつけた。