ハルカ 炎天の邪馬台国
旧『天外魔境3』没シナリオから産まれた『ハルカ』の後編。
前編で未消化だった物語、キャラのその後等、バッチリ補完されてます。
文も読みやすくサクサク進み、ちょいエロ・グロもいいスパイスになってます。
個人的に、『伏線回収、キャラ補完に重点がおかれてるバランス。』
『新しいメカ、小物が出てこない(SFものの醍醐味と思ってますが)』
等々気になりましたが後編と考えればやむなし。微々たるものでしょう。
特筆すべきは女性キャラの活躍。
主人公を叱咤激励し、グイグイ引っ張っていく。
子供を身ごもり、子供を育てる決意をし、子供(達)のために戦いの中に飛び込んでいく。
とても強くてスバラな女性キャラに、時に主人公が霞むくらい。
『女は男の論理の外で生きている。』という主人公のつぶやきに、今の時勢をみるようで考えさせられます。
未読の方(特に女性の方!)には前編とあわせて是非オススメしたいです。
俺の屍を越えてゆけ ぽっきーよ&校長のプレイ日記 (ファミ通BOOKS)
人のプレイを覗き見たい、某・笑顔動画でプレイ動画を見るのが好きな人にはお薦めです。
校長さんの早解きプレイは家系図を見た時はあまりの短さに逆に引きました(笑)話には聞いていましたが、出来るんですねぇ。家系図を伸ばすのが楽しみな私にとっては驚異的な短さでした。
ぽっきーよさんのプレイ日記は、私のプレイスタイルや思考と同じだったので共感出来る所が多くて楽しかったです。
後は対談が楽しかったです。本当に楽しそうに対談をしているのが伝わってきました。
DL神様の『魔切り姫』は、見た目は少々怖いですが、なかなか良い神様でお気に入りです。(『良い』かどうかは、それぞれ人によるとは思いますが。)
俺の屍を越えてゆけ公式指南書―ソノ血、絶ヤサヌ為ニ
ゲームとセットで購入しました。
迷宮マップやモンスターデータ、ボス攻略はとても役立ちました。
全ての神様データと交神時のセリフが載ってるのも嬉しかったです。 遺言集も全て載ってましたし枡田さんのインタビューも読めて良かったです。
他の方のレビューにも書かれていたように所々に伏字があるんですが個人的には隠さず普通に載せてほしかったなぁという感じなので☆を一つ引きました。
伏字の部分は攻略サイトにお世話になるといいと思います★
でもマイナスはそれだけで良質な攻略本だと思います。
表紙もゴールドでなんだかゴージャスです(^^)
ハルカ 天空の邪馬台国
昔、子供の頃にドキドキしながら読んだファミコンゲームの小説を何故か思い出していました。「主人公と一緒に冒険の旅に出る」気分になれる、久しく忘れていたあの感じ。ウキウキワクワクして一気に読んでしまいたような、一度に全部読んでしまうのはもったいないような。
そんな、懐かしい空気を感じる作品です。
主人公は、ちょっぴりやさぐれてはいるけど、ごく普通の高校生・張政美。本当にどこにでも居そうな、普通の男の子。割とスケベ(笑)。救世主として、ウッカリ召還されてしまった邪馬台国で、巫女・ハルカに出会います。
ハルカは、太陽のような女の子。真っ直ぐ純粋で、最高のヒロイン。
この2人を軸にお話は回って行きます。
「何なんだこいつ」と思いながら振り回されながらも、ハルカのペースに巻き込まれて行く張政。最初は、こんな普通の子が救世主で大丈夫なの?と思わせる所も多々ありますが、泣いたり笑ったりしながら、次第に成長して行きます。
そして、戦。次々と本当にあっけなく欠けていく大事な仲間達に、戦争の厳しさとリアルさを感じます。
けれど、恐らく憎まれキャラであろう敵の台詞にも、「彼らも犠牲者なのかもしれない…」とドキリさせられる場面もあり、敵も味方も、同じ世界に生きている人なんだ、と。考えさせられます。
最初、本の分厚さに圧倒されますが、読み始めると止まらない作品です。
張政とハルカの恋はどうなるのか?邪馬台国の運命は?この戦を影であやつる黒幕は?
そして、挿絵ではなく、章ごとのラフスケッチのような人物紹介も個人的に見所です。