Giant on the Box [DVD] [Import]
2004年に発売された同タイトルdvdに、アメリカのテレビ局VH1による2005年のインタビューを追加収録した再発盤。収録内容はgerman tv 1974, us tv concert 1975, szene 1974, baroque&roll, photo gallery, vh1 classics hangin' with 2005, replay intro となっている。ボーナスでgerman tv 1974, us tv concert 1975の音声トラックのCDが付いています。
英国を代表するインテレクチュアル・プログレ・バンドでありながら、ライヴパフォーマンスは謎に包まれていた。メンバー全員がマルチプレイヤーという驚愕の楽器持ち替えパフォーマンスにより、難解でありながらもドラマティックな楽曲を見事にライヴで再現している姿が、手ごろな価格で手に入るのは嬉しい。
リージョンフリーですので、国産プレイヤーで再生可能。
Octopus
この「Octopus」は、ロジャー・ディーンのジャケットに非常に興味を惹かれるところですが、なんでもアメリカではジャケットが差し替えられたバージョンがあるようです(収録内容は同一)。私のところにはアメリカ仕様が届いて非常に微妙な気分になりました。
現在の輸入版では、UK盤=ロジャー・ディーン、US盤≠ロジャー・ディーン、と決まっているわけではないようですが、2008年にColumbiaから発売されているUS盤は、安い代わりにロジャー・ディーンではありませんので気をつけましょう。
Gentle Giants: A Book of Newfoundlands
Weberの最高傑作であるとともに、写真集としても
ここまで完成度の高いモノはないと思います。
Weberの撮影技術、プリントのよさ、そして、印刷
技術の高さ、デザイン性と、すべてがここまで高い
ポジションでコラボレーションしていると、本当に
気持ちがいいです。
もちろん、モデルたちもすばらしい。Weberの全盛
期を見ることができます。もちろん今でもすばらし
いですが……。この写真集にWeberの「美」のすべ
てが集約されていると思います。
写真集としてだけではなく、書籍としても、バイブ
ルと呼べる1冊だと思います。
気持ちがのらないとき、落ち込んだときに見ても、
とってもスッキリしますよ。
Free Hand
厳密に言えばライブを挟んで次作のIn'terviewまでは難解で複雑な構成を軸にした曲が中心になっている。
しかし、一般的に指摘されるように楽曲の充実度でみた限り、本作こそがメンタル面に於いても彼らのキャリアのピークと考えるのが妥当なところだと思う。
これまでも彼らは難解な楽曲を作り、それを難無く演奏する技術に長けているだけでなく、非常にサウンド・プロダクションに優れ、最先端のスタジオ技術を駆使して時代を超越した驚異的な音を創造してきた。
そういう実験性や進歩的な意味でのプログレッシブさこそが彼らの本質だと解釈しているが、目指していたものの共通点は10CC→ゴドレイ&クレームだとかザッパ辺りと近いように思える。
そんな彼らの最も脂の乗り切った時期の傑作として、他のビッグネームの一連の作品に埋もれる事なくこれからも継承していって欲しいアルバムだ。
In A Glass House
3兄弟の長男フィル・シャルマンが脱退し、彼らの「剛」の部分が強く出てきたアルバム。メンバーの脱退・交代などがあると普通は音楽性が大きく変化してしまったりするものであるが、彼らの場合は驚くほど変化がない。さすがと言うべきだろう。
前作「Octopus」がクラシカル・オカルティックな「柔」の部分が強く出た傑作だったのに対し、本作は鋭利なジャズっぽさやヘヴィなハードロック的な曲調に特徴を持つ「剛」の傑作と言うことができるだろう。1曲目のクロスリズムなどはGGではもはや定番とはいえ、やはり圧巻である。そして2曲目の複雑なポリリズムは拍子を数えることすらままならない。3曲目はスピード感あるハードロックから優美なバロックアンサンブルへと変化するお決まりのパターン。これは1作目からずっと受け継がれている。4曲目はオープニングのヴォーカルから複雑なクロスリズム、そして圧巻なヘヴィロックへと突き進んでいく。クラシカルな5曲目で落ち着いた後は、エレピやサックス、アコギにヴァイオリンまでもが複雑に絡み合うジャジーな大作6曲目に酩酊。
聴きやすさもありGG初心者にも薦められるアルバムだ。