えむえむっ! (MF文庫J)
私は、好きですよ。馬鹿笑いできるものもね。
だって、ライトノベルだし。
行動力の無駄遣い、ぶっ飛んだ行動力、あきれちゃう妄想、そういったギャグノベル。
そして、お約束の勧善懲悪で締めるというパターン。
案外、型を貫き通して進めることを軽視しがちですが、それは大きな誤解。
型の制約があるので結構苦しいものになるんですよ、ところがこれはギャグノベルなので、決して苦しげにシナリオを作ってはいけないのです。ですので難しいことなんですよ。
それを踏まえて読んでみれば、そういう意味においては綿密に計算されています。
ここで笑わせようと計算されてるところが解っていて、それでも笑わされてしまうというのは、ちょっと悔しいものですが、それでもいいじゃないですか。
ある一定層には、確実に笑いを約束できます。と、安心して書ける作品です。
果たして万人受けを狙ってしまったら、どうでしょうね・・・
そうなると、絶対につまんなさそうですねえ。
でも、先行きに期待感が持てた。
星4.5のところを甘めにして、私は星5つにします。
えむえむっ!5 (MFコミックス アライブシリーズ)
一足先に終了したアニメ版は、原作をつまみ食いした妙な構成で正直微妙なものでしたが、こちらは引き続き良い出来です。
特にアニメでは単に「嫌な女」でしかなかった由美のキャラクターがちゃんと掘り下げられているのには溜飲が下がります。ボロ泣きしたり激怒したり、この作者は女の子の感情を露わにした表情を描かせたら上手いですね。
由美編の後半の他、いろんな意味で人気の高いノア登場編も収録されています。ここにきて原作とは話の順番が変わってしまったため、今後の展開に多少気がかりがありますが、出来自体は安定したシリーズなので続きも楽しみです。出来ればきっちり完結まで続いて欲しいですね。
えむえむっ!〈9〉 (MF文庫J)
思いを通わせ付き合い始めた嵐子と太郎。
その二人を近くで見ていた石動先輩は
二人を第二ボランティア部からクビにした。
というところで終わった前回。
今回は一言で言うと
石動先輩が太郎に想いを伝えるための巻
ちなみに
ロリコンとドMが犬になってしまう少し不思議な幕間も収録されてます。
僕は石動先輩派なので嵐子と太郎が付き合うことになって正直微妙だったんですが、
こういう展開ならこれはこれでありかなと思えちゃいました。
今回で物語的には一区切りついたように思ったんですけど
どうやらまだ続くみたいなので
次巻から三角関係なラブコメらしさを発揮してくれるとうれしいと思う今日です。
ただ、ヒロイン2人のどちらかと明確に付き合っている状態というのは
ラブコメとしてはシリアスな話のまとめることが非常に難しい気がするので
作品としてのラストが曖昧な感じで終わるんじゃないかと心配になります。。。
余計なお世話かもしれませんが、、、
えむえむっ! 10 (MF文庫J)
9.5の次の10だから内容は0.5か、と思いました。前巻と同じくらいのペースで物語は進展しています。新キャラも出ました。つまり2冊で1冊分の物語と思うと、なぜか納得してしまうのです。どこまでやっていいかというパロディ実験になってしまっている気もします。イラストは相変わらず可愛いです。
えむえむっ!〈3〉 (MF文庫)
勢い衰えずの3巻目。主人公のどうしようもない性格はさらにどうしようもなく日常的に発揮されてしまいますが、それ以上に癖のあるキャラクタで固められているので、なんとかバランス取れている感じです。新キャラにかき回されますが、勢い付けて一気に読み進めるとお話のテンポに乗れて面白いです。