The Allman Brothers Band: The Definitive Collection for Guitar Volume 3(Guitar Recorded Versions S.)
オールマンブラザーズのタブ譜にて、30年間コピーに悩んだ箇所がスッキリしました。
The Allman Brothers at Fillmore East
この作品は何世代にも渡って、エレキギターを手にした人と同じ数だけ聴かれたといっても言いすぎにはならないとおもう。しかしそういう側面は横に置いて純粋に「体質でやっている音楽」=ブルースということからすると、以降のクラプトンがスランプになったのも理解できるデユアンの才能の輝きが、一点に絞られていく感動的な様がここには凝縮されている。いつ何度聴いても発見があるというのはブルース音楽の常だが、彼等には白人ブルース特有の気負いや気取りが全くない。問題は肌の色ではないのだ。オールマンズを聴くときそう感じて仕方がない。このアドリブの時間は音楽を聴くものの思い込みを入れ替えるだけの時間だと解釈してます。理屈でなく体験してみてください。そういう風に音楽が受け止められていた頃の精神を想像しながら....。意外と現在の空気ともマッチしてくるんです、これが。
The Allman Brothers Band
オールマン・ブラザースといったら、
彼らの代表作というよりも、
ロック・アルバムの代表作と言っても過言ではない『フィルモア・ライヴ』がありますが、
それよりも以前にリリースされたこの1stこそが、
彼らを語る上では欠かす事の出来ない存在になっています。
左チャンネルからはスカイドッグの異名を持つDuane Allmanの天駆けるようなスライドが、
右チャンネルからはオーソドックスなDickey Bettsのプレイが、
そして中央からはGreggの20代とは思えない渋い濁声が。
アメリカのルーツを知るためにもまずはこの1枚でしょう。
この頃の音楽が最もアメリカの埃っぽい大地を感じさせるかも知れません。
ブラザーズ・オブ・ザ・ロード [DVD]
アリスタ時代のラインナップで行われたライブの記録。スタジオアルバムが余り良くなかったし、時代のせいで余りインフォメーションもなかったので期待せずに見たのだが、意に反し結構良い出来で驚いた。来日も無く、映像としての記録も殆どない中でのリリースなので感激したのを覚えている。昔流行った”MTV”という番組でも30分の特集が組まれ、この映像が流されたのだが、感激し食い入るように見た。構成として屋外ライブ、キャピトル・シアターでのライブ、ホテルジャム、インタビュー、スタジオライブと多岐にわたり、リラックスした中にも緊張感のある素晴らしい内容になっている。ダン・トーラーも素晴らしいギターを弾き、売り物のツインギターの世界を見事に引き立てている。星4つの理由として!余り良くない時代のオールマンが映像でよりはっきり伝わってくる。とにかくグレッグが元気がない。ディッキーが元気なのだがその分グレッグをいじめているようにも見えてちょっとがっかりしたというのは考え過ぎだろうか(そういう部分が分かると言うのがDVDの良さなのだが)。それとマイクローラーは良いのだがやはりシンセサイザーはこのバンドには似合わない気がする。この手の作品は記録としての映像が第一なのだがサウンドも負けていないし構成も独特で、作品として素晴らしい出来栄えだ。星5つに限りなく近い4つ。楽しい。
ライヴ・アット・ザ・ビーコン・シアター [DVD]
昨年のエリック・クラプトンのツアーで、スライドギターを弾きまくる見知らぬギタリストがいた.彼が、デレクトラックスだった。デュエインオールマンを彷彿とさせるそのプレイに鳥肌がたったものだ.クロスロード・ギターフェスティバルでも彼のプレイは際立っていた.彼が新生オールマンブラザースに参加していたと知ったのは最近のことなのだが、もともと彼の叔父、ブッチ・トラックスはオールマンズのドラマーだったそうだ.まあ、能書きはいいとして、デレクトラックスとウォーレンハインズのダブルスライドギターに、ツインドラム、グレッグオールマンのオルガンが絡み合うサザンブルースはアメリカンロックの王道といえる。二人のギターのナチュラルオーバードライブの音色を聞いていると、胸が熱くなる。大人が楽しめるすばらしいブルースロックライブDVDである。