鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)
旅といえばバイク。そんな52歳が青春18きっぷを買うまでになってしまったのはこの漫画のおかげ(この漫画のせいか?)。
社会人にならないまま鉄道に乗り続け、ついに前人未到の国内全駅下車を達成した横見浩彦氏は、社会的にはまったく無名な人(バイクレースで世界GPを走った加藤大二郎みたいな?一般の人に言わせれば、それ誰?という存在か)ですが、この漫画で一躍メジャー(それでもこの漫画を見た人だけだろうなあ)になりましたねー。そばにこんな人がいたらいやだなあ、と思う反面、ここまで一途に突っ走るなんてうらやましいなあとも思います。そんな人の存在を世に知らしめたこの漫画は、鉄道文化にとって貴重な存在だと思います。
鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)
先に断っておくと、めちゃくちゃ面白いとかそういう漫画ではありません。というよりこれはもはや漫画ではなく紀行文です。作者の構成力がずば抜けているので漫画として成立してますが、これを他の誰かに描けと言っても無理でしょう。キクチさんが普通に描いた漫画も読んでみたいと思わせる力量です。
鉄子の旅 (2) (IKKI COMIX)
こんな本にはまってしまっていいのだろうかと思いつつ、
読むのを止められない!
とにかくこの実在の登場人物達が織り成すドラマが
すばらしい。知らないうちに自分も「テツ」になってます。
旅に出たくなる本のナンバーワンです。
ちなみにわたしの実家はかの高千穂線の終点の町。
いまは廃線のピンチですが、ぜひこのコンビにあのすごい高千穂線まで
きてほしいです。ぜひ!
新・鉄子の旅 2 (IKKI COMIX)
まだまだ作画の不安定さは否定できないものの、一巻と比べたら少し安定してきた感じがします。
鉄道の書いている割合も4:6ぐらいにはなったかなぁ....。
ただ鉄子自体が、以前の菊池さんの時と比べて観光が増えたり、スケジュールが緩やかになっているような....。
ほあしさんが新人だから横見さんも手を抜いているのかなぁ??
横見さんが濃厚な鉄道の旅をしてるからこそ鉄子が成り立つのに、これでは面白さ半減かなぁっていう感じがします。
鉄子の旅 (5) (IKKI COMIX)
変わらない横見氏の突っ走りぶりに、いつもの通り翻弄されたりゲストに気を使ったりするキクチさんの健気さが好きでこのマンガを買い続けてます。
私など一人旅専門ですから、鉄道趣味もさることながら、時間やお金の使い方についての概念が大きくかけ離れた人に案内を委ねて旅をするキクチさんの真似は務まらないでしょうね。