不安の種 (1) (ACW champion)
某有名雑貨店で表紙を見て、妙に気になってしまい
こちらのレビューを見るとなかなかの評価だったので購入しました。
結果としては特に恐怖を感じることはありませんでした。
ただ1話が数ページで終わるため毎週連載を見ていた人と
いきなり単行本で読んだ人では正直評価は変わると思います。
ちなみに私は怖いのは苦手な方で毎夜、犬の散歩をしているため
それなりの覚悟を持って読んだのですが散歩に影響するようなことはなく
ちょっとほっとしていますw
作品を否定するわけではなく、人により感じ方が違うと思うので
表紙のおちょなんさんを見て気になったら1巻を読んでみてもいいんじゃないでしょうか。
不安の種+全4巻 完結セット (少年チャンピオン・コミックス)
この恐怖は何処か現実を帯びている。
次の日私の目の前に起こるのではないかと思うくらいに。
あの有名な「オチョナンさん」はこの漫画の1巻に。その続きとそのまた続きも。
現実的な恐怖がほしい人にオススメ。
不安の種 (2) (ACW champion)
個人的には1作目の方が「怖い」と感じる。
「怖い」というより、「嫌悪感」とでも言ったらいいだろうか・・・・
淡々とページをめくっていく中で、「なんとなくやな感じ」が自分の中に堪っていく。
声を出すほど驚くわけでもなく、飛び上がるほど驚かされるものでもない。
小さい頃に聞いた「怖い話」
「言葉」で想像していたものが、絵でみてしまった。映像化されてしまった。
ほんの少し心がざわつく、背後が少し気になる、あの隙間が気になる。
そんな小さな「種」を植え付けられてしまった。
この感じから早く抜け出さないと、そのうち芽が出るかも・・・・
不安の種+ 2 (少年チャンピオン・コミックス)
ホラー漫画と言うジャンルにおいて、けっこうすごい功績を残したのでは
ないでしょうか。そう言えるほど「新しい恐怖」の情緒というか、パッケージ
を生み出していると思います。
ものすごい可能性と広がりを秘めている作品だと思います。「不安」という
形ならぬものを掘り下げると、果てしない奥深さが出てくるのだな、と思い
ました。もう別シリーズ共に終了したようですが、まだまだ描いて欲しい。
もっと読みたい作品。お勧めのホラー漫画。
ネメシス 2012年 春号 ♯8 (KCデラックス)
前号で濃い連載が数作終了し、個性派ゲストを招いたピンナップは終了、今回も大越孝太郎さんの新作は掲載されず、と少々エコノミーな誌面となったネメシス。
雑誌表記も今迄のアルファベットからカタカナになった為、Amazonでの扱い開始発見が遅れてしまいました。
それでも 本号の新しい看板となった沙村広明氏の仁義なきヤクザの抗争にスタイリッシュで魅力的なビッチ達が絡むSMノアール「ベアゲルダー」
異色の素人男女探偵のサイコパス追跡劇を心臓バクバクに描いた岡村星氏「誘爆発作」
ゾンビに追われて立て篭もる場所はアメリカがショッピングセンターでイギリスがパブなら、日本は中野ブロードウェーだ!のすぎむらしんいち氏「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド」
清野とおる氏が今回は尊敬する漫F画太郎先生の素顔に迫った問題作『人間バンザイ』
そして他誌とは異なったサスペンスフルな作品で挑む名うての美少女描き、Cuvie氏、佐野タカシ氏の連載等、読み応えはまだまだ充分です。
表紙に記載された漫画家以外では下記作品が継続連載されています。
・中山昌亮氏『後遺症ラジオ』
・友美イチロウ氏「にゅーたん」
・永瀬ようすけ氏「やみのさんしまい[旅行版]」
・内々けやき氏「しょたせん」
・長沢克泰うどん氏「巨悪学園」
・柳沢きみお氏「大絶叫市民」(エッセイ)
次号予告は諦めてしまったのか、未掲載ですが7/9に発売される模様。
是非とも継続して頂きたい個性派季刊誌です。