ステキな金縛り Blu-rayスタンダード・エディション
久々に三谷監督作品を観ましたが、見事に期待?を裏切られました。
なかなか面白いのです!
三谷ファンには申し訳ないのですが、正直言って「ザ・マジックアワー」を超えるユーモアは期待していなかったため嬉しい誤算でした。
やはり映画の出来は出演者の技量によるところが大きいんですネ。
主役でドジな新米弁護士役の深津絵里は言うに及ばず、事件の重要証人である幽霊落武者役の西田敏行、上司弁護士役の阿部寛、検事役の中井貴一と、当代のベテラン・個性派俳優の熱演が、この奇想天外な法廷劇を上質の喜劇に仕上げているといっても過言ではありません。
もっとも不要なエピソードや意味不明な登場人物も散見されますが、全体としては良く出来たコメディではないでしょうか?
日本映画から「喜劇」というジャンルを絶やさないためにも、三谷監督の更なる活躍を期待したいものです。
ホノカアボーイ [DVD]
「違う風景の中にいたかった」
という理由でホノカワに移り住んだ青年が、時間に追われずに生きるハワイの人々の生活に溶けこんでいく。ホノカワに住む人々と交わすささやかな挨拶や冗談、写真に収めたくなるような毎日のごはん、ふとしたきっかけで知り合った彼女、ちょっとしたおしゃれ、時間さえあればいつでも満ち足りた気分にさせてくれるすぐそこにある自然。目先の幸せを大事にし、目標や目的に縛られた私たちの生き方を反省させ、「私のこと好き?」なんて、とかく性急に結論を求めがちな私達の肩の力を自然に抜いていく。
「夢はないの?なりたいものは?」「なりたいものと、なれるものは違う…」
日々の生活を大事にし、のんびりまったり生きる。しかし、そこには何かを諦めた者または、諦めざるを得なかった者たちの慰めのようなものが満ちているわけではない。彼ら/彼女らは欲望を捨てて生きているわけではないのだ。エロ本を見ることを楽しみにしているおじいさん。料理をつくってあげているうちに孫ほどの年齢差の青年に惹かれているおばあさん。「年をとったからってやっちゃいけないことなんかないんだぜ」なんてセリフには、純粋で大らかな欲望の肯定が見られる。ただそれが嫉妬という思わぬ幼稚な仕方で噴出したりもするが...。そしてずっと続くかに見えただけの幸福な時は徐々に失われていく。
病人の家族の介護、仕事に障るケガ、隣人の死別、仕事場(映画館)の閉鎖、あっけない彼女との幕引き、楽しみのごはんをくれるだけの存在だった人(おばあさん)はいつのまにか青年の負担に。避けられない不幸に面して、青年はナチュラルに受け入れているように見える。が、「ここに長くいちゃいけないよ。みんなレオ(青年)よりも先にいなくなる」という会話には当然、葛藤も見える。
ネコが死ぬのを見せないために、どこかへ隠れるようにして、おばあさんは青年の前から姿を消す。大量の料理を残して。青年の葛藤は解消された。次に彼がそこを訪れたのは1年後。Tシャツ短パンだった青年は、シャツにスラックス姿でいくぶん凛々しく見えた。彼はそこで(多分)はじめて感謝を口にする。彼の"なりたいもの"に、彼はなれたのだろうか。
冬がきて慌てたキリギリスに、いつも手を差し伸べるアリがいるとは限らない。快適な生活に浴する青年の幸福は一瞬で終わった。が、しかし不幸も一瞬で終わった。おばあさんは青年の負担になることを案じ身を引いた(ように見えた)。しかし現実にそんな決断を出来るだろうか。誰かの為に死を選ぶということをある意味さらっと描いているように見える。ホノカワの悠長な風景と同じくらい、日本でせせこましく生きる私達には現実離れして映った。しかし映画やエッセイに物語的な解釈を要求することは無粋だし無意味なことだろう。
とにかく「年をとったからってやっちゃいけないことなんかないんだぜ」ってことは、覚えとく!
ステキな金縛り Blu-rayスペシャル・エディション(特典DVD付3枚組)
私は三谷幸喜監督の作品はすべて好きです。
で主演の西田敏行さんのファンでもあります。
三谷さんのコメディは他の監督では作れない
すばらしいコメディだと思います。
「ラジオの時間」などどれも傑作ですが
本作「ステキな金縛り」は1番の傑作だと
思います。西田さんがインタビューで
「この映画はアメリカのコメディの味わいがある」
といっていましたがまさにそのとおりだと思います。
西田さんは映画俳優としても
「悪魔が来りて笛を吹く」の名探偵・金田一耕助
や「釣りバカ日誌」の浜ちゃん「旭山動物園物語」の園長
などいろいろな役に挑戦してどれもはまり役ですが
本作の落ち武者役も西田さん以外演じる役者が
思いつかないほどはまり役です。
他の出演者も個人的には阿部寛さん演じる
弁護士事務所のボスもはまり役だと思います
法廷でダンスするシーンは面白いです。
この映画は間違いなくコメディと人間ドラマを
合わせた傑作だと思います。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! [DVD]
冒頭のSATとの対決から始まり、中盤まではわりと盛り上がってなかなか面白かったと思います。
ただ後半からは物悲しい音楽の中話が進んでいき、テンポが悪いしイマイチまとまりがないような気がします。
結果全体的な印象が暗くなってしまい、見ているこっちまで重く悲しい気分になってしまいました。
また、今回の猟奇的な事件はちょっと無理に作りすぎているような気がします。
犯人たちの思想もよく理解できないしあまり現実的ではないように思いました。
真矢みき演じる沖田管理官のワンマンぶりも度を越えていて、不快に感じるほどです。
踊る〜シリーズはあくまで「楽しめる」作品であってほしいので、暗い深刻な雰囲気が漂う今回の映画はあまり好きになれませんでした。
天気予報の恋人(1) [VHS]
大好きな作品です。
9年も前の作品ですが、今でもよくビデオを
見返しています。このドラマの全体的な雰囲気が
本当に好きです。
oggold549/3.html">深津絵里さん、稲森いずみさん、佐藤浩市さん、3人とも、役柄に
似合っているし、ストーリーも、シリアスな場面と
コミカルな場面のバランスがちょうどいいなと思います。
シリアスな場面が続いて切ない気持ちになっても、場面が変わって
矢部さん、渡辺いっけいさんが出てくると、ほっと和みます。
早くDVDを出して欲しいです。絶対買います。