藤子・F・不二雄のパラレル・スペース 限定版 DVD-BOX(原作コミック付き)
数カ月前、発売直後に購入しましたが、海外赴任などの事情で、8月末になって観ることになりました。
今年になって全集が発刊されたのは記憶に新しいですが、大好きな藤子F先生の「新作」を読むのはもはや叶いませんが、先生の70年代80年代のSF(スコシフシギ)作品が、21世紀にどのように映像化され復活を遂げたか観たかったのが購入の理由です。
で、どんな印象を持ったか。F先生のファンとしての感想です。
全6話をオムニバスで、6人の監督が映像化しています。それぞれの解釈、演出、表現方法、作品へのスタンスがあって、好き嫌いが出るのは仕方ありませんが、方法論は違っても、それぞれに藤子F先生への愛情、敬意を感じたのは感じました。
ただし、それが、藤子ワールドを構築し得たか、というのは、また別の話ではあります。
1話「値ぶみカメラ」
原作のネームを忠実に映像化しようとの試みだったと思いますが(主人公の衣装の柄まで再現してます)、マンガ風に表現しようとするあまり演技は不自然に過ぎ、どなたかも「豪華俳優人による学芸会風」と書いていらっしゃったように、大人向けの映像作品として視聴に耐えない方もいるかと想像します。(メイキングで監督は「(作品のそのまま実写化の)実験をしなくちゃ」と思っちゃった、と言われていましたが、ちょっとアプローチが違った気がします)
ちなみに最後のやらせっぽいインタビュー映像は明らかに不要、デス。
2話「あいつのタイムマシン」5話「征地球論」は、いずれも主人公を男性から女性に偏向していますが、2話は、結末部分を除いて、ほぼ別の作品として生まれ変わっています。エッセンスを抽出することなくしてはできない翻案です。
原作からして、藤子作品にしてはちょっと難解、不条理な印象を受ける異色作ではありますが。1話とのアプローチの違いが印象的で、3話以降の展開に期待を持たせます。
3話「ボノム〜底抜けさん〜」6話「ボクラ共和国」
6作品中、原作が最も古い1970年作のため、どのように演出するのか気になっていましたが、単純に舞台を現代に置き換えただけかと思わせつつ、いきなりびっくりするような展開で驚かせ、楽屋落ちネタもまぶしながら、原作の要素を要所要所で押さえていきます。6話にも言えることなのですが藤子先生が言いたかったことを現代的に表現するには、先生の持っていらっしゃった、ある種の「宗教的悟り」をも理解できないと、結論部分も含めた映像化はちょっと難しかったかな、と思います。
4話「かわい子くん」5話「征地球論」
原作の要素を再構築して、新たな現代作品に昇華しようとされた意図がいちばん伝わりやすい印象を受けました。
4話の主人公の一人、麻生久美子氏は、最近観た雨上がり宮迫主演「純 喫茶・磯辺」のエキセントリックな素子役とイメージがかぶってしまったのが残念でした。5話では他5作の監督陣がアニメパートの宇宙人の吹替えをやっています。
宇宙人が地球人である主人公たちの生態に突っ込みを入れていくのですが、終盤、本筋とは関係ないところで突っ込みを入れたくなるあり得ない演出がもったいない。(両親の前で高校生のカレシが指輪送るか、という)
主人公のケータイストラップが楽屋落ち風で愉快。
藤子・F・不二雄のパラレル・スペース DVD-BOX
私はF先生のファンで短編集も読んでいたので楽しめましたが、短編集未読の人は楽しめるのでしょうか・・・。特に長澤まさみケインコスギ(BOSEもチラッと出てたかな)等豪華キャストが出てる一話目の値ぶみカメラ。これがひどい。金をかけたファンの文化祭ノリとでも言うのでしょうか・・・。全六話でこれと六話目(ほとんど子供しか出ていないので、個人的に演技等きつかった)以外は楽しめました。一話目やメイキングディスク飛ばして浮いたお金で10話くらいは入れて欲しかったです。キャストは無名の方がいいかんじですね。
都道府県の持ちかた
帯にあるように、都道府県の持ち方だけではなく、
各都道府県の特徴が書かれているため、
形と持ち方と共に、都道府県を楽しく学べる、
読み応えある本でした。
特に、和歌山の怒濤の流れと鹿児島の意外性が
個人的にはツボでした!
あと、自分の出身地の千葉の「サプライズ」が楽しめたので、
自分の出身地がどうなっているか楽しむ、
という楽しみ方も出来るのでは、と思いました。
※結構分厚い本で比較写真を投稿しました
素晴らしき日常
とにかく聞いてみればわかると思います。
今の邦楽は3ヶ月前と今週のトップ10がわからないぐらい同じような曲ばかりだと思うのは自分だけじゃないと思います。
同じような曲を同じようなバンドが歌って同じようにオリコン上位にランクインする。
邦楽ってこんな感じだったっけと最近感じてました。
それをぶち壊してくれるのが高橋優だと思います。
攻撃的な歌詞で今の現代社会を表現し、美しいメロディでその世界で生き抜く術を歌う。
陳腐で使い古された歌詞ではなく、自分の言葉で万人に伝わる歌を歌うのではなく、一人でもいいから本気で伝わる歌を歌っている。
そんな印象を自分は受けました。
この『素晴らしき日常』もいい曲ですが高橋優の本気のロックが聞きたいなら『こどものうた』のPVを見ればわかると思います。
指が切れてギター血飛沫が飛んでも尚ギターを掻き鳴らす。
こういう人たちがもっともっと世間から評価されれば救われる人も少なからずいるんじゃないかなぁ…
世間から評価されてもずっと変わらず高橋優のままで突っ走って欲しいと思います。