湖笛〈上〉 (水上勉 勘六山房叢書)
内容は水上文学好きにとっては大変面白いものです。
特に、海津大崎に行った後で読みましたので、最初は、武田元明の悲運の物語と思ってました。しかし、内容は京極家の話し。琵琶湖の地図を広げながら読むと、琵琶湖が如何に重要であったか、近江を治めるということに歴代武将が必死になったことがわかります。
また、登場人物も、直江兼続まで出てきてスケールが違う。
ただ、残念ながら、編集者の力量を疑います。
後記に、明らかに間違いと思われるものは訂正しているが、殆どが原文のままとあります。
しかし、刀をカ と表現したり、ゴミ(・)が3点もあるのも原文のままでしょうか。
折角の内容が、気になってイライラする部分が多く、発行書店でこんなにも違うものかと
感じます。
☆減点は内容ではなく、編集力にです。水上さんがお気の毒。
図説・戦国武将118―決定版
大河ドラマ等で見る戦国時代の甲冑の武将、馬印、軍旗などの色、デザインの美しさが好きです。この本は武将ごとに前頁カラーで、併せて家紋、花押、そして印章までもが記載されています。残念なのは同時に購入した同シリーズの戦国甲冑集と写真が同じ(同じ武将で当たり前ですがアングルを変えて欲しかった、しかし、どちらも内容は良いですが)こと、家紋や軍旗、馬印などの解説が少ないことです。戦国ドラマ好きには両方とも必須の本です、記憶にあるものは全て同じデザインです。