Whitney
87年夏から秋にかけて、ロスのレコード店やスーパーではこのアルバムのLPやテープがズラリと並んでおり、各自手に取りカートに。そんな場面を目撃した2nd。1stとこの二枚目はポップ寄りではあるものの、全世代に向けたヒットアルバムとして完璧。88年夏の「love will save the day」まで一年に渡り、五枚のシングルがヒット。
毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)
祖父はアルコール依存で暴力も多かったらしい。父もアダルトチルドレンなのだろう。父親から学んだことは、お前はダメな奴、望まれて生まれてきてないということである。父親に褒められたことも抱きしめられたこともない。幼い頃から、暴力、皮肉、侮辱がいつ飛んでくるか、神経を研ぎ澄ませ、存在を消すように努めてきた。俺は、本当のことを何一つ言わないし、何を考えているのか。何を感じているのかまったく感じさせない人間として振る舞ってきた。そうしないとやっていけなかったからだ。だが、そうしてきたことにより、問題が避けがたく露呈し始めている。他人と会話をしてもコミュニケーションが取れない。俺は自分のことを語っているようにみせ、誰かのことを語っているからだ。そして他人の存在がないかのように振舞ってしまうことだ。自らが存在していることになにか罪悪感みたいなものを感じる。だから、人に俺という存在と関わることで迷惑をかけたくないのである。弱さを見せるな。泣くな、情けないと育てられ、泣くことがなくなった俺から、読んでいる最中、涙に体が震える。この本は俺のために書かれていると感じたからである。
ザ・フー コンプリート・クロニクル1958-1978 ~エニウェイ・エニハウ・エニウェア
なんといっても情報量がすごい。公式に許可をもらって調べ上げた内容の徹底さには執念を感じる。その膨大な情報を全て日本語で読めるのはありがたい。2段組で細かい字で詰めて400ページの情報量を英語で読みこなせなかったファンには、待ったましたの一冊であり、このコンプリート・クロニクルが日本語になっただけでも価値あるもの。今後日本においてザ・フーのこれ以上本を望むことはできないだろう。
写真を楽しみたい人は、副読本として原書を購入してもいいと思う(安いし)。
なお、下記のレビューで「最新情報がない」と書いてあるが、訳者の後書きによると、この翻訳本は原書の改訂版の中の誤情報を著者自身の希望で修正されおり、原書よりも内容がアップデートされている。また原書にはないラジオ出演情報をまとめたリストと日本版用の著者の前書きがあった。