非常識な読書のすすめ ―人生がガラッと変わる「本の読み方」30
本の読み方、本の効能が分かる本。
著者が本を好きになって好転したエピソードが豊富に紹介されている。
・常識を疑え
・変人になれ
・本は過去の偉人に出会える素晴らしいもの
・読み終えたら人にあげよう
などなど
千田琢哉さんの著書「人生で大切なことは、全て書店で買える」に通じる点も多かった。
なので対比して読んでみると面白いかもしれません。
本書の言葉を借りるならば巻末に紹介されている本を全て読破して、はじめて、非常識な人材になる権利が与えられるといえよう。
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
素人でもわかるように、はやぶさの7年間の軌跡が描かれています。
著者の、はやぶさ自身とはやぶさの7年間にかかわった多くの技術者への尊敬と愛情が感じられました。
はやぶさの最期の映像見ては涙ぐんでいましたが、あの姿は「すべての使命から解き放たれた喜び」の姿と書いてくれていた。優しいなあと、別の涙がこみあげてきました。買ってよかったです。
でも決して、泣かすような本ではありません。当事者のインタビューもあり、とてもわかりやすい解説のある貴重なドキュメントです。
はやぶさ ハンドタオル:「タダイマ ミンナ アリガトウ」
ハンドタオルというより、ハンカチという感じで、持って歩き、皆に見せるのにちょうどいい。
写真の右下、JAXAのロゴマークのところに、ハヤブサくんが最後までがんばった証拠がきちんと出ている。
本当に、最後の最後までデータを送り続け、そこで途切れたしるし。
見るたびに、けなげなハヤブサくんを思い出し、泣けます。
もったいなくて、まだ使わずにいます。
はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
秘話というタイトルに偽りなしです。
「はやぶさ」の長い冒険の間に起こった様々な出来事。
苦難、奇跡、歓喜、惜別。どれも川口プロジェクトマネージャーの視点から丁寧に「こんな事が、こんな気持ちで」と裏話的に所々ちりばめられて書いてあり、読みやすく感情移入もしやすかったです。
技術的な解釈も解り易く、科学に関して全くの素人の自分がすんなりと世界に入れました。
やはり「はやぶさ」が地球に帰還する前後あたりは、川口プロジェクトマネージャーの気持ちが切ないほどに伝わってきて涙が溢れて止まりませんでした。文章でこんなに泣いたのは久しぶりです。
感情がどうしても高まるので、読み進めることができず一時中断して川口プロジェクトマネージャー同様、何度曇った視界をティッシュで拭ったことか…。
川口プロジェクトマネージャーの話はすでにあちこちのマスメディアやその他の場所で耳に目にする機会が多かったですが、改めて一貫とした流れで「はやぶさ」の軌跡を追いながら読むとまた違った感慨にも出会えると思います。
とにかく、「はやぶさ」が大好きな人にはお勧めです。