リスト:2つの伝説
まさに聴くものを音楽の深淵えと導いてくれる演奏です。特に2つの伝説はまれに見る名演ではないでしょうか、「小鳥に説教する聖フランチェスカ」では、繊細で絶妙なトレモロで表現し、あたかも聖書の一場面に遭遇してるかのような気持ちにさせてくれます。また、「海を渡るパラオの聖フランチェスカ」でも、この曲の持つ雄大にして高貴な音楽が説得力ある演奏で聴くものをうならせます。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番
ピアノNO3は何枚か持っておりますが、グラモフォンが最初でした。後にTVでも拝見致しましたが(別な曲)、リーシャ・ジルビルシュタインは、ラフマニノフが命を削って創りあげたこの曲を、まるで「これがお手本」と言わんばかりの正確なピアノ・タッチで聴かせます。タイト・ロープを渡るように弾くデビット・ヘルフゴット(前から5列目で聴きました!)とは、まさに対極をなしています。同じ譜面でも、こうも変わるモノかー!・・・です。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番
ラフマニノフのこの曲を色々聴きましたが、このCDは断トツの名演奏だと思います。
N響の定期のソリストで彼女のラフマニノフを聴いた時の感動も忘れられないですが、オケとピアノのバランスがとてもよいこのCDは数あるラフマニノフのCDで秀逸だと思います。
お気に入りの演奏がある方も是非一度この演奏を聴いてほしいと思います。
上品で真のしっかりした演奏は時にストイック?と感じることもありますが、決して華のないストイックさではないんです。不思議な感じ。
ジャケットのお花が咲くどこかのお庭のようなイメージがモノトーンで表現されているというのも彼女の印象とだぶるんですよね。
私にとってはお宝的CDです。