少女パレアナ (角川文庫クラシックス)
どんなことにでも喜びを見つける。難しいことだが、この本を読んでいると主人公パレアナを見習いたくなってくる。喜びの見つけ方、パレアナの周りの人たちの変わり様など、具体的に(当たり前だが)楽しく書いてあるので読みやすい。聖書の喜びについて書いてあるところが出てくるなど、聖書も読んでみたくなる。ただ、翻訳本であることや訳が現代とあってない感じもする箇所があったりするところが読みづらいかも。
自殺直前日記 完全版 (QJブックス)
<何の取り柄もないなら本当は死んだ方がいい。>
何の取り柄もないけれど、死なずに元気に生きています
('・ω・`)ノ
・・・いや、嘘です。
天才ではない凡人、でもなんらかの「取り柄」や「運」があるから、 生きてこれたと思っています。
天才は氏のように夭折してしまいますし、
本当に頼るところのない人や、優秀であっても運に恵まれなかった人は、
自ら望まずとも死んでしまいます。
さて、過激(?)なタイトルに惹かれて『自殺直前日記』を手にとった方は、 拍子抜けするかも知れない。
メモや日記を書籍化したという事でくだけた表現ではありますが、
とても真面目な本です。 真っ直ぐで不器用な氏の苦悩がひたすら綴られています。
オオススメなのは、 氏の作品のファンの方、 悩める十代の方、 お疲れ気味の二十代の方。
とりわけ、生真面目過ぎる方や、ノイローゼ気味な方、厨二病な方には、 是非読んでほしい欲しいけれど、
ただ内容に同調するだけなら、救いにならない気がする。
なので、自分の大切な人(家族、友人、恋人)が、 生真面目過ぎたり、ノイローゼ気味だったりする方にこそオススメです。
でもこれを読んで前向きなアドバイスをしても、 ポジティブの押し付けですけどね。
出来るのは、ただひたすら見守り、思考がループしないよう、気分転換を手伝うくらい。
本書を十代の時に手にとる事が出来て、 もうすぐ三十代の今、読み返す事が出来ることを幸運に思います。
魂のアソコ 改訂版
山田花子さんが描いた漫画や、短編小説、記事、また彼女の生い立ちなど盛り沢山です。
彼女の創り上げた世界だけじゃなく、彼女の人生観も感じることができます。
私は何よりも彼女の書き遺した日常の日記やメモが印象的で、一つ一つの殴り書きの文字を追いかけました。
虚無を感じている人にとって、衝撃になると思います。良い意味でも悪い意味でもです。多分。
嘆きの天使
著者の山田花子(やまだはなこ)は、1967年(昭和42年)6月10日生まれ。
1992年5月24日にビルから飛び降りて25歳で自死。
昭和初期タッチの画風。
暗いが澄んでいる。暗いがゆえに澄んでいる。
からっぽの世界
他人に嫌われるのが何より怖い。
仲間はずれになるのが何よりも怖い。
だから、そうならないように、そうならないように、そうならないように、そうならないように、
そうならないように、そうならないように、そうならないように、そうならないようにして、
そうなってしまう。