ユリイカ2009年4月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 SKMT
中身が濃くて、買ってから読み終えるまでかなりの時間を費やしてしまった。やはり坂本氏が自分の言葉で語った部分が一番興味深いのだが、他の人々の坂本龍一論も学ぶべきところがたくさんある。それにしてもたくさんの仕事をしている人だ・・・・。ソロアルバムはベーシックに回帰した頃からほとんど聴かなくなってしまったが、YMO時代と並行して出されたソロやその後、POPを目指したアルバムあたりまでは全て購入していた。時代を築いた坂本氏はやはりすごい。私生活には・・・触れないことにしよう(苦笑)。
Tomita Lab Concert at SHIBUYA-AX 2006.3.19 [DVD]
確かに現実にはあり得ないストーリーではあります。が、音楽、政治、経済、その他それぞれのお国の事情にまつわる細かいネタが満載。大笑いしながら、一気にそして強引にクライマックスに引き込まれます。
音楽を通じてアンヌ・マリーは自身の持つ最大の謎が解け、即席で再結集したロシアの音楽家たちは演奏中に再臨した昔の仲間に刺激されて今までの自分の思いを音楽に昇華させる。英語のトレーラーで"the joy of music"と言っていましたが、まさにその通り。
それにしてもこの映画にでてくるロシアの音楽家たちのたくましさよ。高尚な音楽、大衆の音楽、といった区別など無意味に思えてしまう。そこには音楽があるのみ。
雪~winter with your favorite music~ V-music [Blu-ray]
「雪〜winter with your favorite music〜 (DVD版)」のブルーレイ化作品です。V-Musicシリーズは、作品によっては、映像の品質的にDVD版と大差のないものがあったりして、一長一短があるのですが、この「雪〜winter with your favorite music〜」については良好に仕上がっています。
なによりも、雪というとても繊細な存在が、ブルーレイによって再現されていること。これはとても大きいことだと思います。DVD版では単に白いだけだった世界が雪の粒子まで見えるほどで、これは期待以上でした。ただぼってりと雪のかたまりがあるだけだった「4. 蔵王」では、特に実感できると思いますよ。「5. 北海道」のダイヤモンドダストやサンピラー、氷霧のきらめきも息を飲むほどです。
既存のアーカイブから選んだ映像に音楽を当てたものなので、カットも多く、一部、難点のある映像も含まれていますが、この作品に関しては気にならない程度。ほかにはない「雪」にフィーチャーした作品。雪の繊細さを楽しんでください。
クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))
数多くある児童文学の傑作の中でも、この作品は、最も都会的で、知性的で、かつ、オシャレな作品ではないかと思っています。都会のど真ん中でもこんなにも素敵で、わくわくすることが出来る冒険(?)を展開することができるんだという夢(アイディア)を与えてくれた。そのことだけでも、十二分に価値ある作品なのに、この物語はそれだけでは終わりません。この作品には、12歳の少女が持っている特別の輝きと同時に、大人の女性の熟成されたテイストも見事に閉じ込められており、おまけに、もっと素敵なミステリー(秘密)まで読者に与えてくれるのです。E.L.カニグズバーグの作品は日本にもいっぱい紹介されているのですが、どれか1冊だけということなら、間違いなくこの作品だと思います。・・・ 蛇足になるかもしれませんが、『クローディアと貴婦人』というタイトルで映画化もされており、往年の名女優イングリット・バーグマンが素敵に登場してきます。誰の役を演じているのかは、この作品を読まれた方ならばすぐにお分かりになると思います。
SWITCH vol.28 No.3(スイッチ2010年3月号)特集:東京事変[運動的音楽論]
シャネルを着こなし、フェンシングの剣をもった林檎さんが素敵で
アルバム「スポーツ」の製作中の林檎さんの姿の描写や
メンバー全員分のインタビューもあり
内容がかなり濃いものになっているので
事変のファンの方なら購入して損はないと思います。
また、林檎さんが描かれた大変可愛らしい絵が掲載されていたのも
個人的にとても嬉しかったです。