実りゆく季節
1曲目 The Space In A Song To Think のエレピが良い。それが気に入って購入したけれど、他の曲ではあまり活躍していない。ちょっとがっかりしながらも聞き続けると、曲のメロディーが良い、というか心に沁み入ってくる感じ。すっかりこのアルバムにはまってしまった。かつてノラ・ジョーンズに曲を提供したジェシー・ハリスとグループを組んでいたそうだが、日本盤の解説にあるように、ジョニ・ミッチェルやリッキー・リー・ジョーンズに影響を受けたとのこと。いつもはストレートなジャズボーカルものが好きな自分だが、彼女たちの音楽も好き。だからすんなりと入れたのかも。アメリカのバーでビールを飲みながら聞きたい音楽。顔の写らないジャケットも渋い。
ディレクションズ・イン・ミュージック~マイルス&コルトレーン・トリビュート
マイケルブレッカー。。好きなんだけど時々嫌いなことをやってくれる人。彼の強みはスーパーテクニックと、ソウルフルなところ。でも弱みは次の展開が読めること。あんまりミステリアスじゃないんですね。マイルスはさすがに、暗黒王子と呼ばれただけあって次の展開が見えないスリルがあった。だから天才だったんでしょう。マイケルは真面目すぎ。コルトレーンがどんなに好きか800字詰めの原稿用紙を何十枚も読まされてしまったぁ!という感じです。全体的に抽象的な演奏に徹してますが、マイルスの場合は、抽象的な中にもユーモアが感じられました。もっと不良だった。この演奏はみなさん真面目すぎ。"NAIMA"はたしかに凄い演奏。でも運指の練習をもの凄いスピードでやっているようにも聴こえる。
僕は、この中では一番若い、ロイハーグローブの演奏が一番良いと思いました。彼はあんまり真面目じゃないから。。練習はしすぎない方が良いと思います。
ママ・ローザ
発売前にMercy Angelを聞いたとき、こんなにしっかり歌えるんだと思いました。昔ライブで聞いたことのある歌はちょっと頼りない感じだったので余計に。
音楽は自然体で彼そのものという感じ。作りこんでいる感じはしなくて、良い意味でこんなの作ってみたよっていう作品です。
ドラマーのアルバムというと何故か色物的な扱いを受けますが、Fellowshipと共通して彼の音楽にはそういう偏見は必要ないと思います。ドラム云々以前に歌であり音楽が彼にとって一番重要だというのが、どの作品を聞いても伝わってきます。それゆえ、ドラム目当てで聴くような人には物足りないなどという批評を受けることもありますが、眼中に無いのでしょう。
ドラマーとしてもとても魅力的な人なので仕方の無いことです。
聞く前はどうなんだろう、と思っていましたが一環した音楽性があって安心しました。ラノワの影響力もかなり色々な面であるみたいです。最後2曲のインストの意味が良く分かりませんが、クールダウン的な役割なのでしょうか。
次の作品への期待もこめて星4つです!! 堺正章 風