純情きらり―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)
原作者・津島佑子さんへのインタビューがすばらしい。脚本家・浅野妙子さんへのインタビューもすばらしい。なるほどなあと思う。「純情きらり」の面白さは、NHKの最近の連続テレビ小説のなかでも群を抜いていると思うが、その訳がこの二つのインタビューでよくわかる。思いの深さが違う。このインタビュー6ページを繰り返し読むためだけにでも、買う価値がある。
純情きらり 総集編 [DVD]
朝のドラマの主演に新人ではなく、実績のある宮崎あおいを起用したのも、初めてなら
主人公が最後に死んでしまうのも初めて ですよね。
色んな意味で特別な作品です。視聴率もどんどん高くなって、達彦と桜子の結婚式で25%
超えを皆さんから愛された作品でした。
総集編は一度放映されて、色々なシーンがカットされて残念だったのが本音でした。
ファンとしては頑張って、完全版を買うしかないかな?と考えてしまいます。
但し、NHKの朝ドラマの総集編は特典映像がついているのが魅力です。このドラマのクランク
アップ集は良かったですよ。
純情きらり 完全版 DVD-BOX 3
実のところ、私はこのドラマの結末に大きな疑問を持っている。そもそもこのドラマのポリシーは、音楽家を目指す少女の夢と希望を視聴者とともに追いかけるものであり、決してシリアスに考えるべきテーマではない。特に番組前半ではコミカルに描かれることも多く、この結末は‘まさか’という思いであった。脚本の浅野妙子にしても「生きていること自体が豊かで輝いているということ・・・を描きたい」(インタビューによる)はずではなかったか。また考え方が古いのかもしれないが、NHKの朝ドラの使命は人々に勇気と快い朝のひとときを届けるものだと今でも考えている。確かにこの原作とも言える「火の山−山猿記」でも同様の結末を迎えるのであるが、決して忠実でなければならないというものでもないはずだ。
このDVDでも見せ場は数多い。つらい戦争、達彦の帰還、ジャズピアニストデビュー、雨中での愛の告白、そして結婚。どれをとっても感激に涙するシーンだと言って良い。近年の朝ドラとしても1級品であり、個人的には「ちゅらさん」以来の出来だと思う。主役の宮崎あおいを初めとする出演者たちの演技にも目を見張るものがある。それだけになおのこと、この結末が残念でならないのだ。くどいようだが、桜子が幼少時から描いていた音楽家の夢は最後にどうしても、どうしても叶えてあげたかった!!
理解してもらえないかもしれないが、この悲しすぎる結末に私は星を一つ減らした。
純情きらり 完全版 DVD-BOX 2
DVD-BOX第二巻において物語は戦争の時代を描きます。
互いに音楽を学び、励まし合い、愛し合っていた桜子
と達彦にも、戦争の影が忍びより、赤紙が来て、別離
の日が近づきます。
二人を見守る有森家の人々、山長の人々も切なさで
胸が一杯です。
「自分にとって達彦さんが一番大事」と気づいた桜子
は出征までの残りの時間を大切にして、達彦と過ごす
ことを決意します。
岡崎駅での達彦と桜子の別れは、涙の名場面が数多い
このドラマの中でも、その極まりを示すシーン、では
ないでしょうか?私は見る度に涙が溢れて、ハンカチ
をいつも濡らしています。
どんなことがあっても戦争だけはして欲しくないです。