俺たちの勲章 Vol.1 [Blu-ray]
松田優作と中村雅俊の刑事もの、簡単にいえばそういうドラマだが、今となっては35年前の横浜の風情が何と言っても魅力的だ。みなとみらいなどまだ影も形もない「三菱ドック」から、重厚な旧横浜駅、工場の並ぶ西口五番街、バンドホテルから見る紅白のマリンタワー、貨車が横付けしている赤レンガ倉庫、歩行者天国になる前の伊勢佐木町、おしゃれに生まれ変わる前のハマボール&新横浜駅など、古くから住む横浜市民には堪らない(笑)ノスタルジーだ。そんな横浜をスタイリッシュに撮り、主演ふたりが暴れまわる本作は、もう毎週欠かさず観ていた。本作が後のTV作品に与えた影響は大きい。「バディ刑事もの」を定着させたのもこれが最初だろう。ちなみに同じ横浜が舞台の「あぶない刑事」のタカ&ユージの名前も本作から採られている(中野祐二と五十嵐貴久)。東宝と東映という大ライバル社が、名前を受け継ぐのもいいよねえ(笑)。まだ中央線内でタバコが吸えたり、その吸殻投げ捨てがカッコよかったり、街中での拳銃ブッ放しなど、現在の放送コードからいえばNGばかりの内容も懐かしい。それとトランザムのテーマ曲!これを7回も聞けるのが嬉しい。今聞いても素晴らしい曲で、思わず涙してしまった(笑)。HDとしては物足りない画質&音質ではあるが、本作にはそんなものは必要なし。当時の雰囲気そのままに収録された7本は、そのまま宝物になる1枚だ。文句なしの5つ星です。
SONGS I
いつの時代の中村雅俊が好きか、年代にもよると思うのですが、デビュー曲の「ふれあい」から「恋人も濡れる街角」あたりまでのヒット曲が網羅されているこのアルバムは断然お薦めです。中村雅俊はやはり俳優としてのイメージが強いので、出演作の人気振りとの主題歌のヒットが重なったこの時代は彼の最も光り輝く頃だと思います。「ふれあい」「俺達の旅」「夕陽丘の総理大臣」の青春シリーズは懐かしいですし、名曲「心の色」「恋人も濡れる街角」も含まれています。一定の年代の人にとっては、想い出の詰まった名曲集じゃないですか、きっと。
俺たちのメロディー
これまでに5作を数える、男泣き系(まぁ、今さらな表現だけど、他に思いつかない・・・)コンピレーション・シリーズの第1作。
平日夕方のテレビといえば、今では情報ワイドばっかりだけど、かつては刑事ドラマ、青春ドラマ、アニメなどの再放送が花ざかり。当時のガキんちょ連中(含むオレ)は、本放送以上にそういった時間帯に接することで、ここに楽曲が収められた、それらの番組に親しんだものだった。このCDは、ただ過去を振り返り、甘い記憶の残り香に酔いしれる以上に、ちょっと疲れた心をなぐさめ、改めて前向きに、自分を奮い立たせてくれる。そんな効能があるような気もする。
なお「ルパン三世のテーマ'78」は、いちばん最初のOP。あと、水谷豊(『相棒』の杉下右京が、新たな当たり役に…)の復活ぶりは、ちょっとうれしいよね。
※ちなみに、シリーズ4&5作目の収録曲を念のためここで一部ご紹介させていただくと、『4』には『大激闘 マッドポリス'80』のテーマ、『ザ・ボディガード』のテーマ、『華麗なる刑事』から草刈正雄「センチメンタル・シティー」、“ファースト・ルパン”ED、『傷だらけの天使』最終回挿入歌であるデイヴ平尾「一人」、ローズマリー・バトラー「汚れた英雄」、前野曜子「蘇える金狼のテーマ」、『特捜最前線』からファースト・チリアーノ「私だけの十字架」、『池中玄太80キロ』から杉田かおる「鳥の詩」などが、そして『5』には『大空港』のテーマ、『キイハンター』のテーマ、『あしたのジョー2』から荒木一郎「MIDNIGHT BLUES」、『ザ・ハングマン』のテーマ、『犬神家の一族』のテーマ、“傷天”関連の貴重な1曲であるショーケン+水谷豊「兄貴のブギ」、『野獣死すべし』のテーマ、『ヨコハマBJブルース』から松田優作「灰色の街」、そして『11PM』のテーマなどが、それぞれ収められている。
刑事魂 ~ TV刑事ドラマソング・べスト
とにかく「刑事モノ」テーマソングを集めたアルバムとしては、白眉の出来で、あの「大捜査線」のテーマ「君は人のために死ねるか」が入っているのは、何にもまして嬉しいところです。
しかし、何よりも残念なのが「大都会」「大都会PART2」のメインテーマはあるのに「大都会PART3」のメインテーマが無い点は、返すがえすも口惜しいところ(でもメインテーマは続編にあるので欲しい方はぞちらで・・・)です。できれば作品とアルバムを統一して欲しいところです。
しかし、この曲たちが現存していることは、大いに感謝したいところです。