ボルジア家の黄金の血 (新潮文庫)
かの有名なボルジア一家の栄枯盛衰のドラマです。
実の兄妹でありながら唯一無二の愛人でもあるチェーザレとルクレツィアを中心に、
ボルジア家の血なまぐさい暗殺の歴史を描きます。
サガン単独の作品ではなく、もともとサガンが執筆したテレビ映画用の脚本を、
他の人が小説化したものだそうです。たしかに映画的で、映像化したらとても面白そうです。
一般的にはルクレツィアは、可哀想な政略結婚の犠牲者か、または稀代の淫婦と言われることが多いですが、
この作品では芸術を愛する誇り高い情熱家としていきいきと官能的に描かれています。
他の登場人物も、とても人間くさく魅力的です。
Dore's Illustrations for "Paradise Lost" (Dover Fine Art, History of Art)
ドレの失楽園の挿絵集なんですが、とてもすごいです!!天使や悪魔なんかの表情がとてもよく現れていたり、戦いの様子や悪魔達が寄り集まっているところなんかとても壮絶な絵になっています。
ただ、英語なんで何て書いてあるかわからない^^;
Super High Me [DVD] [Import]
英語字幕で観ました。
大まかな内容は大麻の歴史やアメリカの現状などを挟みながら、大麻を吸わない30日間と大麻を朝から晩まで吸い続ける30日間を知能テストなどで比較していく映画です。
あらかじめ、アメリカの大麻カルチャーや法律などを頭に収めておくと理解しやすいですし、おもしろいです。
ドレの神曲
ギュスターヴ・ドレの緻密なイラストが怒涛のごとく大量に収録され、
文章よりも雄弁に神曲を謳っています。
対する抄訳も、念入りに選ばれた、わかりやすく且つ原詩のリズムを尊重した
簡素ながら流麗な訳文であり、けっしてドレの画に負けていません。
原作を読んだ方なら、あの注釈だらけの複雑で難解な叙事詩を読み解く苦労がわかるでしょう。
この抄訳は実によくできており、オリジナルの根幹をそのままに読みやすく工夫されてます。
さながら、大人のための豪華な絵本というべきでしょうか。
今は「完全版」が出てますので、そちらを買われたほうがいいかも。
ただ、超高額本なので、廉価版のこちらで妥協する手も・・