CDファイル
このベストアルバムは‘89年の発売直後から、「あれ、音がいいなぁ」とは思っていたのですが、同じ音源だし、気のせいだろうとずっと思っていました。ところが最近、ここで同じ内容が書かれてあるのを読んでびっくり。やはりいい音だったんですね。
また、このCDでは各シングル盤の表裏の縮小版が載せてあるのも丁寧だし、価格も発売当時としては抑えてあり、本当に珍しく「良質なベストアルバム」だと思います。
さらに、このアルバムでいいところは、デビューCD「ROSE」以前の名曲「夢色のスプーン」と「リンゴの森の子猫たち」、「セシール・・・」のB面「フォトグラフ」を収録していること。特に「夢色のスプーン」は本当にいい曲だと思います。とかくアニメ色を前面に出した音楽は軽く見られがちですが、これは、松本隆/筒美京平の黄金コンビ!の知られざる名作でしょう。まだ、声に初々しさが残る真理さんの素直な歌い方にも好感が持てます。初放送当時はビデオ購入直後で、繰り返しこのアニメのオープニングを見ていたことも懐かしい思い出です。
欲を言えば、このシングル盤の見開き裏側にはまだ初々しい真理さんの写真が使われていたので、できればそちらの方の縮小版も載せてほしかったですね。
いずれにせよ、他の初期ベスト盤を持っていても絶対オススメです。このアルバム。
モンテーニュ通りのカフェ [DVD]
ピアニストはコンサートホールで堅苦しい演奏をすることに疲れ、大衆に病人に音楽を知ってもらうことこそ自分のやりたいことだと強く思うようになる。
美術品収集家は、タクシードライバーから成り上がった人生だが死を間近に感じて収集したものをすべてオークションにかける気分になる。
昼メロのドラマに出演し大衆にファンが多くいる女優は、そうしたファンを馬鹿にし、自分は映画女優への道を諦めきれない。
セシル・ド・フランス演じる主人公ジェシカは、ウェイトレス。サンドウィッチのデリバリーなどを通じて、パリ8区のこれらセレブ達の主観的に不満足な人生をかいま見ることになる。彼女自身はけっして裕福ではないけれどもとくに人生に不満も抱いておらず自然体でおおらかに生きている。ジェシカは、主人公でありながら、セレブ人生を相対化するためのアンチテーゼ的役割を担っている。
してみると、テーマは意外と凡庸である。
ただし、凡庸なテーマでありながら陳腐にはなっていない。階級格差をステレオタイプに演出するのではなく、あくまでも各階級に属する個人が描かれているからだ。これがフランス映画を見るたびに思うすごいところ。
なお、監督の解説によれば、コメディとのことだが、とくに笑えるところはなかった。しかし、コメディの定義がきっと喜劇というようなニュアンスなのだろう。
ダッティ・ロック
ショーン・ポールのアルバムはすべて持っていますが、彼のアルバムはだんだん良くなっています。
ダンスホール・レゲエというジャンルを作っていっている感じがします。
ダンスホール・ラバーズのシリーズでショーン・ポールを知ったならばThe Trinityのほうがおススメです。
以下、オススメの曲。
02.Shout (Street Respect)
04.Like Glue
05.Get Busy
06.Baby Boy
どれも★★★★☆というところでしょうか。