Boy: Tales of Childhood
ロアルド・ダールの子供時代の自伝的小説なので、若干のフィクションも入っていると考えていいだらう。しかし、仮に割り引いて考えても、いい子供時代をすごしたもんだと羨ましい気持ちになる。ロアルド・ダールといえば、最近その子供向けの作品が映画化されたりして、結構評判になってはいるが、やはり、違いの分かる大人向けの作品、エッセイ等のほうが断然いい。この「少年」は、そのような大人が読んで、自分達の少年時代を回顧する風でありたい。
family
待望のセカンドアルバム『family』が発売された。
デビュー作『光の中へ』の衝撃から3年。私たちはハンドフルートの希少価値や演奏の困難さに鈍感になっている。無慈悲に既成の管楽器と比較され、音程がぶらさがるという酷評も聞かれるなか、自作曲のオリジナリティと、奏者として確かな成長を認めさせなくてはならない。悩んだことだろう。今回はそんな課題をかなり克服しているようだ。
森君は進化している。本作は『光の中へ』にくらべて音色が豊かで、音程がより正確で、グリッサンド、トレモロやウォブリングなどの細かいテクニックがよりあざやかになっていることが素人の私にも聴き取れる。臼田君の伴奏はあいかわらず緻密でスキがない。歌詞つきの試みも面白い。
4曲目の『月と黒猫』は痛快。往年の大ヒット曲『黒ネコのタンゴ』(皆川おさむ'69)を思い出す。ハンドフルートによる巧妙な「ネコなで声」は江戸家猫八師匠と共演をかさねたことによる賜物だろうか・・・
全体を通して聴いてみると、平坦で、ふんわりした楽曲が目立つ。『光の中へ』の『ルパン三世のテーマ』や『チャールダーシュ』のようなパンチの効いたフレーズが見当たらず、メリハリがないような気もする。しかし、昨年の大災害を経験した私たちは、『family』というタイトルのもと、各曲が「絆」をテーマにしていることに気がつく。そんな時節を意識したアルバム構成なのだろう。震災前にライブやTVでよく演奏していた超絶技巧曲『チゴイネルワイゼン』『トルコ行進曲』などはあえて含めていない。
子供の時から音楽ひとすじの2人がこれからも音楽の仕事を続けられ、私たちもチャイルドフッドの健やかな音色にいつでも触れることができるような、平和な日々が続くことを心から願い、繰り返しこのCDを聴いている。次回作も楽しみだ。
おまけ
チャイルドフッドの秋冬アウトドアライブは面白い。寒いからといってポケットに両手を入れて人前で話をするのエチケット違反だが、森君は曲間のMCで、ポケットに両手を入れている。冷えた手をポケットに入れたホカロンで暖め、「楽器」の調子を整えているのだ。まるで火鉢であぶりながら演奏する雅楽の笙(しょう)のように見えてしかたがない。お気づきだろうか・・・・
Persepolis: The Story of a Childhood (Alex Awards (Awards))
今はフランスに住む著者の、イランでの幼少期のストーリーである。世界史の教科書にある革命後のイランが、急にリアルに見えてくる。キム・ワイルドのポスターをほしがり、アメリカの文化に憧れる、イランの一少女としての日常生活も垣間見れる一方、身近な人々の不当な処刑に対する怒りなども子供の視点から描かれる。ただの世界史の知識でしかなかったイランでの革命を、急に鮮明で身近に思わせてくれる、力強い作品であると思う。
はなまるなベストアルバム childhood memories
EDもBGMも素晴らしい曲が揃ったアルバムです。
私のおすすめは・・・
Disc1
1曲目『笑顔ならべて』・・・この曲を聴いた時、EDが発売されたら買おうと思いました。この時はまだ、1話毎にEDが変わるとは夢にも思いませんでした。
4曲目『発動!!らぶビーム☆』・・・杏好きとしてはこの曲ですよ!
6曲目『ハートの法則』・・・勢いと中毒性では1番の曲です。でも、TV版では最後さつきの「ドコドン」の台詞があったのにそれがないのが残念。1点減点です。
8曲目『撫子ロマンス』・・・「和」ですな。
10曲目『僕の忘れもの』・・・何気にグッときます。
Disc2
7曲目『ミラクル柊』・・・柊が一心不乱の時使われた曲。
11曲目『柊のテーマ』・・・柊のテーマというタイトルですが色んな所で使われています。
12曲目『草の指輪花の冠inst』・・・カントリー風。
21曲目『はなまるジェット!!』・・・プールや運動会で使われた曲。
25曲目『はなまるマーチ』・・・杏と雛菊がつっちーを慰めている時に使われてたりした曲。
他にも良い曲がたくさんあり、これでお値段3300円は本当に安いと思えた大満足のアルバムです。ドコドン。