国民ID制度が日本を救う (新潮新書)
国民IDの必要性を説いた本。自分自身も人口減少社会の中で如何に生産性を向上させ、生活を維持していくかという問題意識を持っていたため、共感する部分が多かった。
有用性だけではなく、危険性、反対意見、課題を解決するための手法も整理されており、大変参考になった。
システム論だけではなく、国の家族単位で国民を把握する制度設計に時代が即していないため、「世帯」から「個人」へと変革が求められるなどと、システムだけではなく、制度自体も変えていかなければならないというところが国民IDを導入するための一つのハードルであることがわかり、システム整備以上に考え方も変えなければならないことを本書によって認識した。
国民IDを活用した時代が早く実現して欲しいし、実現したいと思う。
そんなおもいにさせてくれる本でした。
エイケン エイケンヴより愛をこめて スペシャルBOX [DVD]
まず買った人はまずこう思うはず。あのブックレットは何なのかということを。単刀直入に言いますと”エイケンじゃない”ってこと。
前編持ってない人に非常にお勧め。パッケージがなんか弱い気がする。裏もなんか前編の使いまわしみたいな感じで後編の内容が書かれている。もうチョット変えて欲しかった。
特典のディスクのドラマは聴く価値ありです。前編のとき以上に満足度が高いといったところでしょう。
本編内容から、まず次回予告が入っていないのが残念だった、ストーリーがつながってないからカットしたのでしょうか。スペシャルBOXとしての価値が下がるところだと思います。ストーリーとしては絵が若干変化が激しいように思えたが、変わりないので楽しめます。
あと最後に言うとBOXという言葉に若干だまされた気がします。
鉄娘な3姉妹 3 (サンデーGXコミックス)
アニメネタやバスネタも含め全部分かってしまう私にとっては☆5でも良かったのですが、
1巻から京阪神ネタを丸ごとスルーされている状態は非常に残念で仕方ないので、☆4とさせていただきました。
ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]
全編津軽弁で描く不思議系の恋愛映画。評判どおりのとんでもない展開!衝撃のラスト!そのあっけにとられるラストも含めて、新人監督・横浜聡子の個性を感じる映画だとは誰もが認めるでしょう。本作に対して賛否両論ありますが、私は好きですよ。
「ジャーマン+雨」の監督だし、普通の恋愛映画じゃないとの多少の予備知識もありましたから、ついて行けました。(笑)
この映画、理屈じゃないんですよね。どうやら頭で色々考えたら駄目なようです。なんで?とか、どうして?とか考えていると抜け出せなくなります。(笑)
本作は、松山ケンイチあっての映画でもあります。津軽弁はもとより、はしゃぎまくりの言動、キャベツ畑に首だけ出して埋められたり、逆に首のない人間と楽しく会話したり、さらには心臓が止まっても生き続ける...。
それは陽人の妄想でもなく、何かのメタファーでもない。脳みその配線を間違えられた男が異常な方法で少しづつ正常を取り戻す過程で、常識や理屈を超越した観念が画面を支配するなかで、そのことを松山ケンイチは、あっさり超越する。実際に起きていることだと。
ほぼ全編を覆い尽くす青森のことばは聞いててもほとんど理解できないのが多かったですが、説明をつけず敢えてそのままやったのが良い。幼稚園児のガヤガヤも恋愛のざわざわした感じを体感させてくれた。
それと、前作「ジャーマン+雨」での不思議な歌も強烈なインパクトがありましたが、本作でも陽人が歌う「ど〜んだんず、ダイナマイトッ、ど〜んだんず、カーニバルゥ」とかのデタラメ(?)な歌が、耳から離れません。(笑)
あと、夜道で自転車を押しながら二人が歩く場面で見える花火とか、森の中での疾走とか、監督はレオス・カラックス映画好きなんだろうなと思ったら、やっぱり撮影前、松山ケンイチに「汚れた血」を観るように言ってたみたいですね。