いくさの子~織田三郎信長伝 1 (ゼノンコミックス)
家来とともに小船で散策する三郎信長。石を投げつつ遊んでいると高波が、そして目を開けるとそこは海賊船!信長の運命やいかに・・・という話です。 似たような歴史作品の直江が微妙だったので恐る恐る読んでみましたが、良かったです。 主人公の豪胆で堂々とした姿を生き生きと描いていてとても気持ちがいいです。 それと読んでいて思ったのは基本的にファンタジー歴史ものなので、脚色やおもしろ設定が多いため生粋の歴史好きにはオススメできません。 まだ最初の巻なのでごちゃごちゃ言えませんが、温め方次第では良い作品になりそうなので期待が高いです。
蒼天の拳 9 (ゼノンコミックスDX)
「北斗の拳」「花の慶次」など原哲夫氏の漫画はどの作品も骨っぽく、凛々しい男の生きざまが描かれていて好きだ。この「蒼天の拳」に関してもそれは一貫しており毎回楽しませていただいている。
ただ、一つだけ原哲夫作品に共感できない点がある。それは、悪党の描き方。ヒーローと比較して悪人を極度に醜悪な容貌に描き、肉体的なコンプレックスの持ち主として表現する手法が定番化してしまっていないだろうか?この巻で初登場する羅将軍もその例の一つだと思う。
これをいじめや差別の根底にあるものとまで言うつもりはないが、原作品のファンの一人として以前から気になっていたので、熱心なファンの反発を覚悟でここに書く。