蝉しぐれ 第3巻 [VHS]
ドラマまがあまり好きでなかったましてや時代劇など…。ところが何気なく見ていた蝉しぐれのドラマにははまってしましました。
脱帽でした。原作を読み、日本人の心の原点を見たように思います。
内野聖陽なる俳優もはじめて知り、参りました。細かい演技一つ一つに文四朗が乗り移っているようで、本当にのめりこんで見ました。
必見です。DVDは予約しましたが ビデオも予約して見ていない友人たちに貸してあげようと思っています。感激を共有したいと思っております。
花のあと [DVD]
藤沢周平原作ですが、山田洋次監督の三部作程にはドラマチックな展開ではなく、特に前半は坦々と進みます。しかし、後半に入ると劇的に展開が進み、思わぬ結末に…
男性の主人公が多い藤沢周平原作映画の中で、珍しく女性が主人公を務め、の生き方や感情を全面に出した作品で、その点も違った味わいがありました。
才助役の河本雅裕、最初はだらしなく、大飯ぐらいで、助平で嫌なヤツ…と思わせます。
以登も最初は孫四郎と以登との淡い恋心に関心がいくなか、才助が次第に存在感を増し、最後、以登と才助が桜の下を歩く場面ではほろりとしました。
河本さんの次第に懐の深さ、人間の大きさ、包容力を感じさせる演技は見事です。
國村隼も堂々たる名演。北川景子の殺陣もなかなかの見所でした。
桜の場面のみならず、全体的に映像もストーリーも美しく凛々しく良い映画でした。
三屋清左衛門残日録 (文春文庫)
人生は長い。本作を読んでいるとそう思う。隠居後の一幕を描いた時代小説だが、清左衛門のように過去を振り返り現在を思うことはどの年代でもあることだ。この老境にしてそうなのだなぁと考えてしまう。
後悔、義気、寂寥感などはどの年代でも持つものだ。しかし、その対処の仕方が老境の士ならではだ。老後とは言わず、いまから見習いたい。
藤沢作品の多くにある清々しさに満ち溢れている。単純に物語として楽しむことができる。しかし、清左衛門の生き方から学ぶことを感じることができれば、それ以上のものとなる。
蝉しぐれ [DVD]
NHKにて七話にわたって放送され、国内外で数々の賞を受賞している非常に評価の高いドラマです。好みもあるのでしょうが私は映画よりドラマの方がより感動的に思えました。ドラマ、映画、小説、今まで見てきた作品の中で一番感動しました!見ている最中も終わった後も涙が溢れ出てきて止まりませんでした。こんなことは初めてです。文四郎を演じる内野聖陽さんとふくを演じる水野真紀さんこのお二人にも注目です。この二人のキャスティングは実に見事!その他のキャストも皆さん実力派の俳優さんばかりで見ごたえがあり満足できます。過酷な運命の中でもひたむきに真っ直ぐに生きる文四郎の姿、画面から伝わる表情の一つ一つが見事に文四郎の心情を私たちに伝えてくれます。七話通してどれも目が離せなく泣けるのですが特に挙げるとすると、二話の父との対面の後の文四郎に注目です。あとは時間の問題をあげますと、映画よりもドラマの方が時間の余裕がある分丁寧に描かれているような印象を受けました。
蝉しぐれ 第2巻 [VHS]
こんな生き方もありき、だと思いました。男が、今となっては一緒になる事も叶わない好きな女性を命を懸けて守ろうとする行動。又、その行動と絡む?尊敬する亡き父への想い。
展開の仕方が、次々見たい!という衝動にかられます。又、描き方もふざけず真面目ですので、すごくいいです。