季節を抱きしめて
ゲームが発売された頃、私はまだ小学六年生だったのですが、
エンディングで流れてきたこの曲があまりに素敵で驚いて、
流れてくる歌に耳を澄ませ必死に紙に歌詞を書きとったほどです。
なかなか歌に追いつけず何度も何度も同じエンディングを見ました。
それほどいい歌でした。
大藤史さんの透き通った声も桜舞う切ない春の心情も何度聞いても胸が熱くなります。
あれから何年も経ちましたが、今もこれからもずっと私の中に残る名曲です。
ダブルキャスト ― オリジナル・サウンドトラック
ゲームは発売から10年近く経っていますが、毎年夏になるとまたプレイ
したいなぁと思ってしまいます。
何年経ってもこの作品を好きでいられるのは、この作品が夏の雰囲気を
とても良く出しているから。そして、その空気感を作り出しているのは魅力
的な音楽の存在がとても大きいです。
本作に収録されている曲も、夏の様々な場面にぴったりな曲ばかり。
午後のアンニュイな時にはM2「days」
朝の目覚めにはM3「chat」
寝苦しい熱帯夜にはM9「sign」なんかが良さそう。
ゲームをプレイして音楽が気に入った方なら十分楽しめる内容だと思います。
ですが、気になった点もちらほら。
まず、主要な曲を中心に選曲したようでゲーム中に使用された全ての曲が
網羅されているわけでは無いこと。
個人的に、データーセーブ時の曲や植木鉢が落ちてくる時の曲、美月に
「家に来る?」といった時の曲がかなりお気に入りだったのですが、それらが
入ってなかったのは残念でした。
そして、若干ゲームよりも音が硬く聞こえるトラックがいくつかある気がします。
はっきり聞こえすぎてしまうというか。これは気にならない方は気にならない
レベルだとは思います。
お気に入りの曲で漏れていたものがあったので星は3つにしましたが、サント
ラの内容自体はとても良い出来であると思います。
夏の日々をちょっぴりミステリアスなBGMで涼んでみるのもまた良いかと。
季節を抱きしめて
1年浪人し、今年大学に合格した主人公と、予備校時代からのガールフレンド・トモコは、桜の老木の下で倒れていた不思議な少女と出逢う。
初恋の相手・麻由にそっくりな彼女に主人公の心は揺れ、惹かれていく。
謎めいた少女の秘密が明かされる時、桜の老木に何かが起きる……。
「やるドラマ」というだけあって、本当にハラハラドキドキします。
選択肢ひとつでエンディングが大きく変わる「マルチエンディング」なので、何回も楽しめます。
バッドエンドを見ても、キャラクターがさりげなくヒントをくれたりしますので、飽きずに挑戦できると思います。
春らしい爽やかな、少し切ないラブストーリーです。
グッドエンドを見たあとは、ほんのりと温かい気持ちになれると思います。
また、エンディングテーマの「季節を抱きしめて」もとっても良い歌です。
オススメです!
季節を抱きしめて ― オリジナル・サウンドトラック
ゲーム中に使われた春らしい、いい曲(心に響くような)が収録されています。エンディングテーマも感じが良かった。
また、この曲のピアノ編曲版がこのCD最高の曲だろうと思います。