ベース・マガジン はじめてのジャズ・ベース カラオケCDでジャズ・セッションを体感!(CD2枚付き)
著者自身が、エレクトリックもアコースティックもこなし、ジャンル的にもほぼオールマイティなだけに、本書の内容も実に幅が広く、かつ、典型的ジャズだけに囚われないフレキシブルな内容になっている。
ジャズセッションのルール、コード理論、スケール理論、奏法、豆知識、小技など。
曲も、4ビートはもちろん、ボサノバ、スローブルース、16ビートなど。
CDの内容も、単なるジャズの3リズムだけでなく、ディストーションギター、エレピ、オルガンなどが登場。
ただ、バラエティに富んでいると言えばそうなのだが、一方で、このページ数でこの内容では「詰め込み過ぎ」「あれやこれや」と言う感じがしないでもない。全てが「ツマミ食い」っぽくなってしまっている。
例えば、冒頭のブルースやボサノバなどは、1コーラスづつバッキングパターンが変わると言うせわしなさだ。
文章、ジャンル、アレンジなど、全ての面おいてもっと的を絞った方が、それこそ「はじめての」ジャズベース向きだと思うのだが。
Sun And Steel / Scorching Beauty
Iron Butterflyは"Godda Da Vida"がともかく有名だが、1970年代中半にメンバーチェンジをして発表したこの2枚のアルバム、特に'Sun and Steel'は、音の厚み・メロディ・迫力などrockの原点ともいえるすばらしい作品だと思う。決してうまいとは言えないかもしれないが、出だしから3曲、3人の違った個性のヴォーカルで始まり、最後の'Scorching Beauty'は涙ものです。