阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]
わずか何両かの車両とそこで流れる時間の中には多くのエピソードが詰まっている。そこには人々の喜怒哀楽が常にある。この作品はそこを見事にすくいあげている。大きな展開はないけどそこに魅力がある。ありふれた日常の数々を見事に映し出しているのだ。ウェディングドレス姿の乗客はいないだろうけど。
登場人物が多いが1人1人のエピソードを丁寧に描いているので混乱する心配も無用だ。季節を越え描いているのもいい。その間に変わったことやそうでないことがきっちり描かれていて。回想シーンが中心なのだがそれが続くのかと思うと、別の演出をしてくる。このあたりも非常にうまい。観ている間は笑ったり、少しグスンときたり。実に映画らしい映画だ。
女優陣がとくに頑張っていた。なかでも宮本信子は好演だった。
阪神大震災 新たなる出発 ドキュメント 阪神電車の430日 [DVD]
阪神大震災初日から完全復興までは阪急復興DVDとほぼ同じ内容
特質としておまけに付いている9000系の梅田〜三宮〜須磨浦公園間の運転台映像が付いているのが凄い!
(前出しの「快走! 阪神8000系」の映像と見比べると駅舎などの変化を見ることができる)
Train Simulator 阪神電気鉄道 Windows版
梅田〜高速神戸間を様々な種別で走行でき、それぞれに減点方式で試験にチャレンジできます。
制限にしばられずに楽しみたい人には、減点のないフリーモードもついており、自由な楽しみ方ができます。
景色は実写で、加速、減速に伴う走行音も考慮されており、リアルに楽しめます。ただし特急、山陽直通特急、快速急行以外は梅田からのスタートではありません。
鉄道ゼミナール音楽編
向谷実&SUPER BELL"Zによる、国内大手私鉄各社のテーマミュージック集です。
特筆すべきは、16と19で聴けるカシオペアサウンド。
すぐに野呂一生さんの音とわかるギターを聴くと、思わずうれしくなります。
「Train Simulator」に収められていた曲の再アレンジとはいえど、現在活動休止中のカシオペアの演奏が新譜で聴けるのは、何とも得した気分です。
もちろん、全編にわたり鉄道ファンとしても楽しめる構成になっています。
京浜急行のいわゆる"ドレミファインバーター"をベースとした曲(8)には思わずウケてしまいましたし、京阪電鉄の発車メロディーメドレー(14)も待望のCD収録です。
小田急沿線在住としては、向谷さんらしさが感じられる小田急のイメージ曲(6)もうれしく、本当に発車メロディーか列車接近メロディーとして採用してくれないかな、と思ったりします。
向谷さん作の曲は、「向谷節」ともいえる音の使い方が表れていて好きですし、SUPER BELL"Z作の曲は鉄道エンターテイメントとして素直に楽しめます。もっとも、SUPER BELL"Z作の9は、クレジットを見るまで向谷さん作の曲かと思ったほどで、お互いに影響しあいながら作品作りをしているのだなぁ、と感じました。
鉄道ファン向けの作品ではありますが、音楽としてのクオリティも高く、いろいろ楽しめる一枚です。