グロイザーX BOX (2) [DVD]
「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」とは一味違う、異色のロボット作品の完結編。
「東映」のダイナミック・プロ作品とは、かなり違った雰囲気が味わえます。
最終回では、数少ない「グロイザーロボ」への変形&活躍もあるので、見所たっぷりです。
飛行形態は、真上から見ても真正面から見ても「X」の字に見えるデザインがナイスです。
グレートマジンガー 2 (アクションコミックス)
その昔、今は無き「冒険王」という雑誌に1974年から一年間連載していた「グレートマジンガー」の復刻版です。
桜多吾作は、永井豪、石川賢とともにダイナミックプロで活躍していた作家で、「釣りバカ大将」などの名作が多数ある人です。
「グレートマジンガー」というと、TVアニメの原案は永井豪ですが、TVバージョン、マンガバージョンには様々なストーリー展開のパターンがあり、どれもすべてが正統派といえるのです。
肝心の永井豪はマンガはTVアニメのタイアップ感覚だったのか、永井豪バージョンのコミックはかなり尻切れトンボ、石川賢もTV版をなぞるようなストーリでしたが(2人とも別の作品に注力していた)、桜多吾作だけはまったく違っていて、TV版とはまったく違ったオリジナルグレートとして描いていました。
ストーリー展開は驚くほど壮大で、人種差別問題、大衆心理、戦争時における悲惨さ、人間の醜さなども描いており、まるで海外の本格SFのようで、子供向けとは思えぬ展開。
グレートという素材を活かしたSF作品を描いた感じです。
エンディングもかなり悲惨で、容赦ないリアリティです。
ちなみに桜多吾作バージョンのマジンガーは「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」「グレンダイザー」と3部作になっており、そのすべてのストーリがつながっているため、マジンガー3部作となっています。
桜多吾作はその後はあまりSFを描いていないのですが、このマジンガー三部作に関しては、現代でもこれに匹敵するロボットマンガが無いほど優れた作品になっています。
マジンガーZから、順番に読んでみることをお勧めします。
グロイザーX BOXセット1 [DVD]
今までのロボットものとは違った、「飛行形態」がメインのロボットアニメ。
その為、ロボット形態の「グロイザーロボ」への変形は、全話通して数回という結果になり、人気も今ひとつとなってしまった残念な作品。
でもそんな作品ですが、多くのファンがDVD化を望んでいたはずです!
今回、ようやっと敵の「空爆ロボ」と戦う「超爆ロボ グロイザーX」の勇姿が見られる事に、感動しています。
グロイザーXは、敵であるガイラー星人のヤン博士が作ったロボットで、数々の新兵器を搭載しています。
1必殺技の「フライング・トーペッド」(飛行形態時に胸から発射する、大型ミサイル)
2タキオン光弾(両角から発射する)
3タキオン・ソニック(鼻のあたりから発射)
また、Gジェット、Gシャーク、Gタンク等の陸・海・空に対応できる乗り物まで搭載しています。
(動力に「タキオン」を使用している点など、当時では画期的だったのではないでしょうか。)
そんな「大空の王者 グロイザーX」の勇姿を楽しんでください。