月の光のために - 大奥同心・村雨広の純心 (実業之日本社文庫)
実業之日本社文庫での新シリーズ。
捕物帳の色はない。剣術と忍術の戦いがメインになっている。しかも、みな怪しげな技や術を使う超人ばかりで、異能バトルといった方がふさわしいのかも知れない。
徳川吉宗(紀伊藩主時代)が悪役で、その陰謀から幼き将軍・家継とその母親・月光院を守るというのが、主人公の役目。よく知られた登場人物ばかりで、しかも史実ではこの後どうなるか分かってしまっているだけに、読んでいて複雑な気持ちになる。
主人公と異能者たちとの戦いは意外にあっさりと結末が付く。そこがまたいい。
悩む力 (集英社新書 444C)
非常に読みやすいので2時間もあれば読めてしまいます。
「悩み抜いた果てに横着になる」というのは至極もっともで誠実なメッセージだと思います。
まあ問題は悩んでる途中かもしれません。
耐えられるかどうかの個々人の精神的体力の問題はもちろん、そっと悩ませてくれない悩み続けられないという問題がありますしね。
文化の幅が極めて広いわりにそれを包含する社会の幅は極めて狭いと言われる日本は、
選択肢が多様になっても選びたいものを選ばせない圧力が強いですから、
多様な選択肢の前で立ちつくし一人で悩むことを、
周りの人間だけでなくもう一人の自分が許容し、
誰とも違う自分の孤独を引き受けることができるかどうかで、
悩み抜くことができるかどうか決まるのかもしれません。
この本を読んでそんなことを考えてしまいました。
著者は他者や社会からの承認が欲しかったとのことですが、
俺自身は他人から承認されることより自分自身が心底納得したいという欲求が強いです。
まだまだ著者のように悟れないので悩まないと…
悩むことに罪悪感がある人にお勧めです。
スーパーダッシュ&ゴー!
集英社の新雑誌で、スーパダッシュ文庫のライトノベルのコミカライズがメインです。
ベン・トーやパパのいうことを聞きなさいやカンピオーネなどの人気作が漫画で読めます。
付録のCDですがベン・トーとオワ・ランデのドラマCD二本立てです。
ベントーはそれぞれ12,3分程のドラマが二本と10分程度のキャスト座談会です。
ドラマの内容は佐藤の親父(若本規夫さん)が烏田高校にやってくる話と白梅梅さまがHP同好会の部室にやってくる話です。
この脚本は原作者のアサウラ先生が執筆されたようです、また音響監督は明田川仁さんです。
オワ・ランデは16分程度のドラマが二本です。
オワ・ランデのキャストは以下の通りです。
佐品直純:水原薫、ロセリアーニ:柚木涼香、桐河ひめみ:内田真礼
三鳥居奈津子:中原麻衣、渡辺先生:小野涼子
女子生徒:葉山いくみ、柚原有里、小幡記子
男子生徒:坂巻亮祐、潮卓也、松岡禎丞
その他ベン・トーの原作者アサウラ先生がSEGAの本社を訪問する特集記事などもあります。