電脳コイル 第1巻 限定版 [DVD]
業界内のうわさでは、この作品の小芝居の豪華さには目を見張るものがあるそうです。
キャラが動く動く。あっちこっちと走り回り、前のめりに体勢を崩しながらかけ出て、全速力でこちら側に走りこんでいく、両手をいっぱいに広げて物をつかんだり、大きく振りかぶって何かを投げたり。アニメでキャラを動かすときに一番大変で、一番評価されない動き。日常生活の何気ない動き。これがこの作品の最重要点“なにげなさ”を支えている。日々の生活で自然に現れるアイコン、「お年玉換算」みたくSFとは程遠い小学生くささ、でもそんなことよりもキャラの演技に見られるこの“なにげなさ”が電脳世界と日常世界を結びつける重要なファクターになってる。でもこの“なにげなさ”をアニメで表現するのはすさまじく難しいもんだ。モーションキャプチャーなんて安直で陳腐なやり方ではどうやっても表現できない、リアルではなくリアリティーの世界の創造。
この作品を現実と電脳世界、つまりはまぁ、フィクションの世界をうまく日常と融合させてる、ってのがこの作品のよくある評価だと思う。ボクもそう思いはする。でも、この世界で表現されてる日常っていうのは、“本物”の日常ではないんだよね。それはアニメなフィルターを通じて表現される本物なのさ。アニメと実写は根本的に違う。実写は本物を目指すのに対して、アニメは本物っぽさを目指すもんさ。そこがかえって本物に見えてしまう。その目の錯覚が重要なんでしょ。この作品は、そんなアニメの本分に徹底して忠実なところが重要なとこなんだよ。こんなこと絶対ありえねぇよ、ってつっこみながらも、それでもそんな世界を身近に感じてしまう感性が人にはある。それをアニメっていうメディアを使って自覚させられちゃうところと、見てる人を置いてけぼりにしない、実際にある世界を巧みに描くその二重の引っかけのバランスが、うまさなんだろうねぇ。
電脳コイル 12 (トクマ・ノベルズEdge)
待ちに待った12巻、あっという間に読み終えました。
まず読み終えて一言、面白い。
とにかく面白かったです。
前回正体のわかった「声」に依存し続けるイサコ。
メガネを失うことを畏れる人々に狙われる京子。
不振な動きをするガチャギリ。
まだ目覚めないハラケン…。
今回は懐かしい場面が多かったです。
メタバグ狩りや電脳戦争…懐かしくて、切ない気持ちになりました。
そして、ヤサコとイサコの最終決戦。
ガチャギリの一言に驚きました。
今までにないほど気になるところで終わり、続きが待ち遠しいです。
遂に次で最終巻。
どんなクライマックスを魅せてくれるか、楽しみです。
電脳コイル デンスケ(M)
電脳コイルは見たことが無いのですがストーリーの電子的なものに興味をもったものです。
それで、いろいろと話題のデンスケが売っていると聞いて購入したのですが、
Mってどれほどのサイズかと思ったら、本物のふっくらした小型犬くらい大きさがあります。
他のアニメのぬいぐるみを購入したときには実際に着いた時のサイズにがっかりしたことがあったのですが、このサイズならほとんどの方が満足でしょう。
電脳コイル 第5巻 通常版 [DVD]
自分的に歴代アニメNo.1確定です。これほど次週の放送が待ちどおしいアニメは本当に久しぶりです。ありがとうNHK!ただDVD自体について言わせてもらえば、他の方も書かれているように画質面では地デジにかなり見劣りします。ある程度予想していたのですが、その差は見比べると歴然としています。はっきり言って、地デジ放送をDVDレコなどに保存している人がこのDVDを見たら、もう再生する気が起きないんじゃないでしょうか。いずれ出る(ハズ!)の次世代DVD版に望みをつなげるためにも、全巻限定版購入は決定済みですが、本編がこれでは絵コンテと特典ディスクのために買うようなもので、若干モチベーション下がった感じは否めません。その点を差し引いて★4つとさせていたしました。限定版と通常版との特典の差異については、せっかく高い限定版を買うのですから、やはり通常版に付いているものは限定版にも付けて欲しいのが本音ですが、これは通常版を限定版の下位バージョンと捉えずに、別々の商品と考えたほうがいいかもしれません。と言うのも、限定版の特典はいかにもDVDらしい(アニメでも映画でもお馴染の)内容なのに対し、通常版の特典はむしろ“オマケ“といったほうがふさわしいように思えます。これは、一般のアニメファン向けには限定版を、小さいお子さんのいるおうちの方には、お子さん向けに購入しやすいよう、音源の質を下げてでも価格を抑え、それでいて小さいお子さんに喜んでもらえるような“オマケ“も入った通常版を用意したのではないか。と、そう思えるように、今ではなりました(遠い目)。実際、これまで高い高いと言われてきたアニメDVDですが、それらと比べると通常版は安いと思います。
電脳コイル 4 (トクマ・ノベルズEdge)
アニメの9話までに相当する話。宮村優子の脚色が加えられている箇所も多
い。主人公ヤサコ、ハラケン心情が多く描写されていている。
全体的に読みやすい。今後が楽しみ。