ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
まず、声が素敵です。ゲーム作成にあたって実際に声を吹き込んでくれた出演者の皆さん。あんまり素敵なので、無意味に動き回ってしまいます。助けが必要なときに「Help」と言うので、逆に助けられません。何度も言わせてしまいます。
そして映像。クオリティが高いゲーム背景もそうですが、間に入っていて、ボーナスとして貰える映画の映像が最高です。クリアするのが楽しいです。そのうえ、ゲームオリジナルのオープニング映像。これを観るために買ったも同然です。声と映像は映画ファンにはたまらないものがあります。
驚いたのは、キャラクターの動きのクオリティが高いこと。それぞれの個性が出ていて、遠目からでも分かります。あまり似ていない顔のクオリティには目をふせ、キャラクターの動きに感動します。それにしても、顔だけが似ていない…。(特にカスピアン王子。ファンにとっては切ない。)
少しバグが目立ったのですが、私の扱いが荒いだけかもしれません。何故かスーザンだけが落下を繰り返すバグには呆然としました。なかなか直らず、カスピアン王子が横で立ちすくんでいました。何秒かすると、何事もなかったかのようにカスピアン王子の後ろに立っていました。
ゲーム自体は分かりやすい構造となっているので、シンプルに楽しめます。Wiiリモコンを振るだけで戦えるのは嬉しい。コマンドや武器を変えることが面倒くさい方、爽やかに戦いたい方におすすめです。DSゲームが原作ファン向けだったのにたいして、こちらは映画ファン向けになっています。
ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛 オリジナル・サウンドトラック
Harry Gregson-Williamsによる第二章「Prince Caspian」のサントラ。
一言でレビューするならば、前作をダークなアクションスコアに作り直した、です。
このスコアは何を期待するかで評価が分かれると思います。
前作が大好きで、今作に新キャラクターが出てくる=新たなテーマ曲を期待している人。
この人たちは見事に裏切られるでしょう。
新しい部分もありますが、一度聴いてすぐ耳に残るものではありません。
逆に前作は好きだけども、大人し過ぎたと感じた人は大いに楽しめると思います。
音楽だけで判断すると、子供向きの映画にはもう合わない作りになっていると言うことです。
それだけダークになりました。
(各曲のレビュー)
1. Prince Caspian Flees 10/10
2. The Kings And Queens Of Old 7/10
3. Journey To The How 8/10
4. Arrival At Aslan's How 7/10
5. Raid On The Castle 10/10
6. Miraz Crowned 8/10
7. Sorcery And Sudden Vengeance 7/10
8. The Duel 9/10
9. The Armies Assemble 8/10
10. Battle At Aslan's How 10/10
11. Return Of The Lion 10/10
12. The Door In The Air 8/10
歌は省略。
(SwitchfootのThis Is Homeがおすすめ)
1曲目、前作のメロディをアレンジしたハイペースな曲がCaspianのテーマ曲のようです。
分かる人には分かると思いますが、同じくHGWによる「Kingdom of Heaven」からのコピーも所々現れます。
コーラスとか似てる箇所が...トラック3も...
7点が付いているところは前作との違いがほとんど分からなかった曲。
トラック10の最後も前作のThe Battleとほぼ同じですが...
要するに、前作と比べなければ、このスコアは間違いなく傑作です!
全体としてのまとまりは前作より断然いいと思うので、個人的にはこっちの方が好きですね。
(特に初めてNarniaシリーズのサントラ購入を考えている方へ)
静かで温かいNarniaの世界に浸りたい人には1作目を、
ダークなNarniaの世界に浸りたい、アクションスコアが聴きたい人には2作目をお勧めします。
3作目はHGWからDavid Arnoldへバトンタッチします(監督も変更)。
タイプは全然違いますが彼も素晴らしい作曲家です。
変化を起こすにはいい選択だったと思うので、次がどうなるのか非常に楽しみです。
2010年まで待てるかな...
(輸入盤の方にも載せてます)
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 [Blu-ray]
カスピアン、エドマンド、ルーシー、ユースチスの海の冒険映画です。
ただこの映画は、前々作や前作と違う形となっています。
ピーターやスーザンは幻のような形で出演しますが直接的な関与はありません。
新たな出演者として、いとこのユースチスが出てくるので、この子の存在が物語に影響を与えています。
気づいたのは、物語の背後の「敵ボス」のようなキャラがいないことでしょうか・・・
魔法の島々へ行き、その魔法からのナルニアの人々の開放を目指すのですが、結局は誰がそれを用意したのかはわかりません。
1作目のような氷の女王のようなボス的な魔女でも出てくるのかと思ったらそうしたボスは出てきません。
過去の2作で圧倒的な力を示したアスランも最後のほうに少し出てくるだけです。
この映画は、突き詰めた観方をするといくらでも突っ込みたくなってしまうので
素直な子供のように観ていく方が楽しめるのかもしれません。
エドマンドやルーシーたちもこの3作目で最後のようですので、もし次回作られるとするとユースチスが主役になるのでしょうか・・・
ロード・オブ・ザ・リング トリロジーBOXセット [Blu-ray]
DVD版SEEの質の高さを知っている方は、今回のBD-BOX化が何故コレクターズエディションのみなのか理解しがたいと思います。
本編・特典映像共に圧倒的なボリュームが詰まったSEE版は、原作の「指輪物語」ファンにとっても非常に満足のいく丁寧な出来になっており、文句の付けようも無いですが、劇場公開版であるCEも通常の映画と比べればかなりの長時間作品である為、レンタルDVD等でしか触れる事が無かったライトユーザーがBDとして手元に置きたいと考える分には十分な商品だと思います。
ただDVD版SEEを持っている方はBD版SEEという選択肢が与えられなかった事は納得できないと思いますね。今回私もそれを理解の上で購入しましたが、やはり納得出来ない点が多いです。
特典映像は付いていますが、旧CEと全く同じ物が「DVD」で付属、動画はVC1収録でMP4では無く、高画質ではあるもののフィルムっぽい感じと言うか高精彩とは呼べないレベルであり、BD全体では中の上といった印象を受けました。
唯一買って良かったと思えたのは音質ですね。dts-HD6.1chで収録されており、戦闘シーンなどの迫力はDVDの比ではありません。
DVD版を買っていない方、画質や音質重視で中身はCEレベルで構わないと言う方以外にとっては特にお勧めはしません。BOXはホログラム処理されておりかなり綺麗なので、単巻購入するよりはお勧めできるとしか言えませんね。