大切な人へ贈る三行ラブレター
人それぞれに、いろいろなドラマがある。
そのドラマの数だけラブレターがあるんでしょうね。
自分にもあてはまるようなラブレターもあって思わずジーンときました。
大切な人に贈りたい一冊です。
いのちのラブレター
私は数年前にベストセラーになった「世界の中心で愛を叫ぶ」のあまりの非現実さと恋愛お手軽さに心底がっかりしてから、「日本で売れる恋愛もの」を全く読む気がしなくなりました。
そんな私ですが、川渕さんの本の大ファンの母の勧めで「いのちのラブレター」を手にとりました。
帯をみて「きっと恋愛至上主義的な内容なんだろうな」と思って読み始めましたが、予想を裏切る小説でした。
自物描写がリアルで、拓也が悩みながらも一生懸命日常を生きていく様子に、仕事や生き方で悩むことが多い私はどっぷり感情移入しながら読みました。
ちょこちょこ出てくる医学的なこともためになるし、特に医学部の解剖実験のところなどリアルなのにおもしろくてぜひみなさんにも読んでもらいたいシーンの一つです。
私はまだ独身ですが、いつ運命の人に会えるかわからないし、もし会っていてもその人が運命の人なのかすぐにわからなくてもいいんだと肯定される感じでした。
恋愛小説としてだけではなく、一人の人間がどのように成長し、歳を重ねていくのかという誰でも通る道を振り返りながら考えさせられる小説です。
最後は号泣してしまいましたが、泣いた後、勇気がでる涙です。
「ただの恋愛小説だけでは物足りない」人達におすすめの一冊です。
読む!深イイ話
本書では、日本テレビ系の「人生が変わる1分間の深イイ話」から、71話を厳選し、それらを、仕事、教育、人生、恋愛の4つに分類して紹介されています。
1話につき2ページと簡潔で、それぞれ、表ページは穴埋め式、裏ページで答えと解説という構成になっています。 たった数行の言葉にそれぞれの人の人間性や、人生の喜怒哀楽が端的に表れているようで、内容・構成ともに良かったと思います。個人的には、南極観測隊、野沢雅子さん、クラーク博士、そして、坂東英二さんの話が印象的でした。
ちなみに、テーマごとに「島田紳助の深イイ話」がコラムとして掲載されていますが、はっきり言って、要らなかったと思います。「人生が変わらない小賢しい話」という印象でした。
鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)
いずれそのうちに読もうと思っていながら、「平成の泣かせ屋」として知られる作家の代表的な作品集を普段電車の中で読む自信がなかったので(実際、止めておいて本当によかった)、結局ずいぶん時間が経ってしまった。
-鉄道員(ぽっぽや)
-ラブ・レター
-悪魔
-角筈にて
-伽藍
-うらぼんえ
-ろくでなしのサンタ
-オリオン座からの招待券
短編が以上8つ。幽霊が出てくる話や人の生死、人生の転機を扱ったものが中心である。解説で北上次郎が書いているように、つい自分はどれが一番お気に入りだろうかと思ってしまう。それから、それぞれの作品の製作背景や、長編と短編を書く違いについて語った著者の「あとがき」も興味深く読めた。第117回直木賞受賞。
3行ラブレター 読む!深イイ話II
短い言葉だからこそ、気持ちが伝わるな。と言う事を改めて教えて頂いた気がします。
テレビとの連動を意思しているためなのでしょうか。穴埋め型式になっている事が、
良い印象にも、悪い印象にも感じてしまいました。
自分なりの言葉を埋めてみる事で、言葉選びのセンスを磨く事ができるかも知れない。
と思う一方で、ムダにページを使っている様にも感じました。
穴埋め型式により、言葉の意味合いがより深く伝わって来る作品もありましたが、
そう感じる事ができない物もあり、個人の感性が色濃くでてしまう印象を持ちました。
芸能人の方が書かれた物も掲載されていましたが、
個人的には一般人が作ったラブレターの方が、共感できたり、考えを巡らせる物が
多い印象を受けました。
テレビ番組の連動と言う事で、芸能人が書いたラブレターを掲載する事に
意味があるのかも知れませんが、少し残念な点です。
僕は、友人からプレゼントされて読みましたが、この本は自分で購入するより、
プレゼントされて読んだ方が、より深みを感じるのでは無いかと思いました。
共感したい思いを持っている方へのプレゼントの候補として考えてみるのも良い様に感じました。
チョット照れくさいですが、妻にラブレターを出してみようかな…
なんて思いをも抱かされるラブレターも掲載されていたので、個人的には良い印象を持ちました。