Lightbulb Sun
独自の世界を構築するバンド。プログレに影響を受けながらも、それだけにとどまらない個性を確立。サイケデリアな雰囲気も持ち合わせた器用なバンド。曲はかなり、グラスハマー、フラワーキングスにも近いなにかを持っている。10点中8点
ジャパンのメンバーのリチャードバブビエリが参加
Arriving Somewhere [DVD] [Import]
一言で言うと、実に素晴らしい映像作品。
かなり細かいカット割りで各メンバーを拾ってゆくのだが、その的確さが抜群で、本当にバンドのことを理解していると唸らされる。
ちょっとしたドラムのフィルインすら実にカッコイイカットで見せてくれる。
バンドのプレイ自体も申し分なく、スタジオ盤ではクール一辺倒だった楽曲にも冷たい熱を帯びたようなテンションがヒシヒシと感じられる。
ファンのみならず、大人のモダンロック、インテリジェンスの感じられるヘヴィーロック、などお好きな方に強くお勧めしたい。
(プログレ要素は逆に期待しないほうが楽しめるかと)
デッドウィング
1st発表が'91年というUKのベテランバンド、PORCUPINE TREEの新作。
PORCUPINE TREEはスティーヴン・ウィルソン率いる4人組なのですが、この人物は、
・OPETHの「BLACKWATER PARK」「DELIVERANCE」「DAMNNATION」の3作品のプロデューサー
・OPETHのミカエル・オーカーフェルトとDREAM THEATERのマイク・ポートノイと新バンドを結成する
・ORPHANED LANDの次作のプロデュースを行なう
という風に説明すると、普段メタルを主に聴いている人が興味をもたれるかもしれませんね。
メタラー目線で解説すると、これはまさに「デス声のないOPETH」
ですね。OPETHの最新作「GHOST REVERIES」を聴いて感動して、
OPETHが新境地を開拓したと言っても過言ではない「DAMNNATION」を
聴いても退屈しない感性を持っている人なら「墓場まで持って行きた
い」と思えるほどの作品かもしれませんよ。
「GHOST REVERIESを70年代ぐらいにレイドバックさせた」ような
'@'A、心の底から癒される、美しすぎる'B、再びヘヴィな'C、ゆったり
とした曲調ながら、中盤のメタリックな盛り上がりが秀逸な'D、
ここまではほぼ完璧。後半はメロウな曲が多め。特に終わり3曲は「DAMNNATION色」が強いです。
なんともいえない不気味な雰囲気をかもし出しているジャケットも
素敵。
今年のベスト10には入りそうな気がします。
Anesthetize [DVD] [Import]
オルタナ系プログレ
作品を追うごとにストレートさやグルーブ感が
増してきているように感じられる。
静と動、緩急のバランスが絶妙。
fear of a blank planet全曲とnil recurringからの曲が中心。
deadwingに比べfear of 〜は暗い印象の曲が多く
初めのうちは敬遠していたが、このDVDを観てハマッた。
前作のDVDに比べ映像効果などなく鑑賞し易い。
fear of 〜の曲でのback screen映像も印象的。
barbieriのcoolさと時折見せる笑みも見所の1つだ。
最近観たlive videoの中ではBEST
ところで何故今までレビュー無しなの?
In Absentia
これぞプログレだと言わんばかりの勢いで、全ての曲において変拍子が効いています。
ですが、ロックの要素もあるので親しみやすい方のプログレだと思います。
雰囲気で言えばネガティブで、激しさはあるけれどもどこか切なくて、奥深いです。
それはおそらく、ボーカルやギターなどのメロディー構成がとても聴きやすいから、
かつ、リズム隊の演奏能力が高から、かもしれません。本当に安心して聴けます。
完成されすぎていてBGMになりがちというか、逆に物足りなさを感じる事が私の場合はあります。
なので星4つですが、ハードロックなどの激しいだけのロックに飽きた方や、
プログレとはどんな感じなのかを知りたい方などには、おすすめです。