PROFILE~SINGLES~
あまりにも見事にヒット曲が集まってしまっているため、これから聴く人にはこの1枚で十分になってしまう。
じゃあ今までのを持っている人には必要ないじゃん・・・といいたいところだが、新曲「天使に殺されたのは誰?」が入っている。これはなかなか面白い曲だ。明るいメロディーにけっこうブラックというかシニカルな歌詞。「Dialogue」あたりから、ひたすらに明るくさわやかなイメージから、蔭もついてきたRAZZの、ちょっと変わった一曲。
基本的に、シングルはアルバムバージョンで収録されているので、どうしてもシングルアレンジを聴きたい人は各シングルを当たること。
ブックレットも厚めでお得。
Pure Best
何故『白い夜』をシングルで出さなかったんだろう…
当時タイアップ付けて出せばもっと上にいけるバンドだったんじゃないかなぁと思う。
個人的には『あじさい』が一番好きですが
やはりベストと名を打つだけあって曲は粒ぞろいだと思います。
airy [VHS]
異なるアングルを同じ画面に組み合わせた「あじさい」。イギリスの町並みの映像と、実際に歌っている映像を交互に入れ、緊迫感に満ちた「Regret」。一転して、青空の下、芝生の上でメンバーが思い思いに演奏する「紙ヒコーキ」。モノクロで、切ない歌詞を印象的に投げかける「白い夜」。砂浜の映像が美しい「ライラック」。そして、緑と赤という強い色を基調にした、エロティシズムに満ちた歌詞そのままの「FRUiTS」。モデルさんを交え、室内でさりげなく演奏される「Room」。どこか知れない不思議な街のそこここで、モノクロのメンバーが訴えかける「メッセージ」。
ラストクリップ集にふさわしい、様々な趣向が楽しめて、そして哀しき一本。
Sanctuary
99年の5thにしてラスト・アルバム。前作からの流れをさらに昇華、よりバラエティに富みつつ洗練された透明感、まるで上質なセンスのインテリアの様な楽曲が並ぶ。中でもおすすめは「Stay」「Somewhere」「MASSEGE」「Sanctuary」。
またジャケ裏では、仕事を果たし自信に満ち溢れた表情の5人が垣間見られる。欲を言えば、この後リリースさえたシングル「It’s Love」も収録して欲しかった。
最後に、2002年に亡くなられた天才ソングライター・三木拓次さんに、心からの哀悼の意を表しご冥福をお祈りします。