Essential Reo Speedwagon
アメリカン・ロックの中心的バンドという印象も強いREOスピードワゴン。
今作「The Essential REO Speedwagon」はレーベル企画のベスト盤で、
'71年~'99年の楽曲から、代表曲33曲を2枚組に纏めた作品集。
REOのフロントマン、ケヴィン・クローニンが寄稿しており、準公認盤とも言えます。
Disc-1ではプログレッシヴ,サザン・ロック,ウェストコースト等、
彼らの70年代の幅広い楽曲を味わえ、Disc-2では特に80年代のアメリカン・ロックを軸に、
メロディアスな楽曲と軽快に弾む演奏を充分に堪能出来る流れです。
次に、未発表ヴァージョン扱いの「Son Of A Poor Man」について。
熱心なファンなら御存知のように、ケヴィンは'73年に一度脱退し、
完成したアルバムではマイク・マーフィーが歌い直しましたが、
今回のものは当時ケヴィンの残した歌声でのミックス。
但し、後述する'80年のベスト盤でも同じ試みが為されており、
各楽器の左右での分離等が異なりますが、全体像はほぼ同じです。
さらに、主なREOのベスト盤との選曲の重複に関して。
'80年の「A Decade Of Rock And Roll 1970 To 1980」の19曲中17曲、
'91年の「The Second Decade Of Rock And Roll 1981 To 1991」の17曲中11曲、
'88年の「The Hits」の14曲中13曲、'99年の「The Ballads」の13曲中9曲が重複で、
これら全て所有済なら、今回の33曲中32曲が重複です(ヴァージョン違いも含めて)。
とは言え、'71年~'99年の長期間をフォローするベスト盤としては良く練られているし、
幾分低価格なので、これからREOの音楽に接しようという方にも聴いてほしい作品集です。
Live: Plus [DVD] [Import]
2000年セントルイスでのライブ盤。'96年のオリジナルアルバムからメンバーチェンジで加入のギターとドラムスによるステージ、ライブに定評のあったバンドではあるが、もう30年以上も続けているバンドですのでそこは差し引いて聴くつもりでしたが、驚いた!まったくパワーダウンしていない。リードオフマンのケビンによるマシンガンMCや客との駆け引き、客の反応・・昔のまま。新加入のギターもドラムも、いい感じにアレンジするし、タイトなリズムで音が塊にならない感じはライブ映えする。変わったといえば容姿だけではないだろうか、余裕しゃくしゃくに往年のヒット曲をガンガンやってくれている。このバンドのライブは曲がだぶってても聴きたいとずっと思っているのですが、なかなかライブ盤のリリースがなくて非常に残念です。REOを聴いたことがない方、ベスト盤もいいですがこのライブ盤『PLUS』から聴いてもいいと思います。