秦運動具工業 一本歯下駄 XLサイズ TCG104XL
一本歯の下駄を履いてしばらくすると、脱いだときに体が軽く感じられる。
厳密な原理はわからないが、身体のバランスが整えられることによって、負荷が減るのではないかと思う。
私は武術修行者であるが、古武術のブームがあり何かをしようとしても何をすれば良いかわからない人はまず一本歯下駄を使ってみればよいと思う。
日本古式の動き方を身につける第一選択肢に違いない。
古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」
荻野アンナ先生といえば、某大学フランス文学科の先生、真剣なフランス文学者であのむ! ず! か! し! い! 16世紀の文学的巨人フランソワ・ラブレーの専門家だ。そして、小説家でもあり、だいたい冗談ばかりいっている人として知られているようだ。お目にかかったことはないけれど。その荻野さんが、よりによって、古武術の師匠、甲野善紀さんに弟子入りしてしまった。われわれはだいたい自分の体の使い方を知らないので、体の使い方を徹底的に研究している方にお話をうかがえば、それだけでもすごく裨益されるところがあるのは当然。剣術の免許皆伝にしてフランス思想研究者の、前田英樹さんなんかも、そのためには「師匠候補」と呼ぶべきでしょうか。荻野さんはまじめな生徒で、覚えた動きをいちいちていねいに解説してくれる。達意の文章。おもしろい、笑える。こんな身体技術を、ご自分が父上の介護といった日常的問題のために役立ててこられたのだが、おなじような悩みをかかえる中年にはほんとに役立ち、励まされる本だと思う。特に女性には。こうして、うれしい良書として推薦したいが、それでもときどき、文とイラストだけでは動きがぴんとこないことがある。そして77ページの「裏合掌の術」をやった結果、ぼくは両腕の上腕の筋肉にたぶん亀裂が入ってしまいました。いてててて。もっとも、自分の不注意といえばそれまで。楽しい本、人生の仲間です。
「できる人」の極意!
斎藤氏は多数の本を書いているが、この本は他の本とは一線を画する。
斎藤氏自身のプリミティブな考え方や、他の人との対談により、一方通行であったHOW TO本とは違い、斎藤氏そのものにふれることができる。どうすればこうなる、という考え方のみならず、自分自身を見つめ直す機会ともなる。色々な人との対話の中で斎藤氏自身の新たな潜在感覚を見いだすこともできる。とてもおもしろい本だと思う。
大震災 欲と仁義
ゲリラ隊の題名のもとに軽く飛ばした印象があるが、後半の商工会議所の山田(仮称)氏の行動は色々と参考になる。
平時の幅広い交友関係の支援の賜物であれば災害直後の緊急時には配分法云々よりはBetter than nothingと割り切るべきであろう。公開可能な記録ももう少し落ち着いてからの要望であろう。
今後の参考のために、山田氏本人の手記の出版や、荻野人間科学教授のFollowなどを期待したい。
マンションでも建設的な提案は一切なしにひたすら要求を並べる輩がいる。大企業の総務部などでの雑用係に多い。「青い鳥」タイプで何処まで行っても埒が明かない、運用上最もブレーキになる非生産的人物で本人はマンションに最も貢献していると自負している始末の悪い人種。
自治体も災害時の相互援助協定を結んでいるところが多いようだが、いざ災害となればよい意味での山田氏流にならざるを得ないであろう。その割りきりがないとツンドクになる。
この種の問題を表面化したレポートという意味で本書は貴重、更なる堀下げを期待する。