「伝説巨神イデオン」劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)(初回限定版)
価格に関して疑問がないとは言わないけれど、DVDとは明らかに異なる
画質には唸らされる。特に劇場用新作パートの美しさは必見。
TVの流用部分は新作パートには劣るものの、それでもDVDより
くっきりとしていて発色も良い。パラ消しなどの処理は行われていない様だが
DVDで気になった画面の揺れはずいぶん改善されている。
接触篇、発動篇ともの冒頭のロゴからDVDとは異なっている。
DVDではサンライズのロゴの後に本編が始まるが、Blu-rayでは
まず松竹のロゴから始まり、続けてサンライズのロゴ、その後に
「製作 (株)日本サンライズ 配給 松竹株式会社」とテロップが出て、
それから本編が始まる。接触篇のスタッフロールもDVDでは
演出コンテのスタッフの名前が出たところでストップし、それが
フェードアウトしてからプロデューサーの名前が大文字で出る様に
なっていたが、Blu-rayでは字幕はストップせずに
「制作協力 テレビ東京 東急エージェンシー、プロデューサー 長谷川徹、
協力 講談社」と続けて流れていく。ビデオやLDでも同様だったとコメントをいただいた。
これまではパッケージ化の際に一部企業の名称を出さない様にされていたけど、
Blu-rayで「劇場公開当時のオリジナルのまま初めて収録された」のではないかと思う。
接触篇本編内で鶏を捕まえる場面で、DVDでは右端の鶏が一瞬消えるのが
Blu-rayでは消えない。他の人のレビューではデジタル修正と書かれているけど、
そもそも原版からして別のものと思われるので単にミスのないテイクかもしれない。
トリミングに関して。
接触篇は上と左右はBlu-rayの方が収録範囲が広い。下はDVDの方が広い。
発動篇はDVDではかなり余分な部分まで映ってしまっていたが
Blu-rayでは上下左右ばっさり切られていて余白は見られない。
チャプターは、メニュー上ではDVDと同様に「オープニング」「本編」
「エンディング」と3つのパートしか選択できないが、実際には10分おきに
チャプターが打たれている。地味にではあるが改善されていると言える。
映像特典はDVD同様に接触篇に収録されている。内容もほぼ同じ。ただし、
「湖川友謙イラスト集」など、一部においてDVDの解像度の素材をそのまま
流用しているために絵が小さくなってしまっている。これは何とかしてほしかった。
初回限定版には2010年夏に行われたイベント「イデオンナイト」でのトークショーを
収録した特典DVDが封入されている。Ustreamでも配信されたものだしあまり
魅力的な特典とは言えないが、富野監督のトークの面白さは健在なので
未見の方にはお薦めしたい。
伝説巨神イデオン 劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)(Blu-ray Disc)
特典DVDが付属しない通常版↑は別商品として登録されているので注意されたし。
価格は同じなので、特典DVDが封入された方を買った方が(少々ではあるが)おトクかと。
最後にもう一度。価格に関して疑問はある。DVDでは5年後に少々価格が下がって
再発売されたので、今回もそういう事があるかもしれない。それまで待てるのなら
待つのもよいかもしれない。自分は待てなかったので買ったけれど。
価格や特典については100%満足ではないけど、内容には満足しているので星5つで。
伝説巨神イデオンBGM集
伝説巨人イデオン 接触篇/発動篇【劇場版】DVDを購入して、音楽がすご
く気になったのでサウンドトラックはないかと検索して出たのはTV版の
このディスクだけでした。
で、結局自分の聴きたかった曲は劇場版に新たに書き下ろされたものだったよ
うです。
印象としては、普通のTVアニメのサウンドトラック。悪いわけじゃない。
でも、個人的に耳にひっかっかる曲は少ない。
ただ、Tr1のエンディングテーマとTr6アイキャッチは良かった。これだけで
も買ってよかったと思えます。
キングレコードさんには劇場版もリマスタリングして出していただきたい。
伝説巨神イデオン完全設定資料集
この本を購入するのは、劇場版イデオンがトラウマになっている30歳以上の方だと
思います。なので値段の高さはこの際考慮しません。
設定資料がメインですが、テキストもほどほどにあって、なかなか楽しく読むこと
ができました。
良かったのは、巻頭のイラスト集です。イデオン記録全集のイラストを久しぶりに
見ることができましたがとても良かったです。(もう少し大きめに掲載しても良か
ったように思います。)
評価を−1にしたのは、この本のパッケージを描いている湖川友兼さんにイデオン
じゃなくてキャラを描いてもらったからです。
メカなら他の人に描いて欲しかったなぁ。
機動戦士ガンダムに飽きた人にもオススメします。
劇場版で描かれたように、彗星を撃墜して、白兵戦を戦って、そして最後にあんな
結末なんて、ほんとに印象深い作品です。
伝説巨神イデオン VOL.3 [DVD]
昇進争いに腐心するギジェとダミド。その2人の上司として、
ソロ星に本隊が来る前に功績を挙げたいアバデデ。
ギジェは、ハルルへの断ち切れぬ思いも抱えつつ…。
物語前半では、執拗なまでにいがみあいを繰り返すコスモ達より、
こうしたバッフクランの方に魅力あるキャラクターが目立つ。
そんな中でも第10話では、重なる攻撃の失敗に、
アバデデ・グリマデがひとり、奇襲を試みることとなる。
その出撃の準備をしつつ流す、バッフクランからの映像。
子どもの様子、ペットの話…そしてお腹の2人目の子が
男の子とわかった、と夫へのメッセージを伝える妻の姿に、
ふとアバデデが漏らしたのが、タイトルの言葉。
その彼も、イデの力の前に自ら仕掛けた罠に落ちる…。
こんな一面が描かれることで、
ストーリーは深みを増し、観る者はハマッていくのだ。
少なくとも私にとっては、忘れられないエピソードのひとつです。
「なぜ、こんな馬鹿な死に方を…」
アバデデの最期の言葉は、
ある意味その後の全てを象徴していたのかもしれない…。
伝説巨神イデオン VOL.5 [DVD]
びっくりです!第18話「アジアンの裏切り」は隠れキャラ満載なのですが……。
・カウンター53分35秒の部分
「宇宙戦艦ヤマト」のクルーと「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊風(?……ヘルメットも持ってる)の服装の民間人
・カウンター56分21秒の部分
準光速ミサイルの爆撃を受けたアジアンの都市の部屋に、シャアとアムロの描かれた「機動戦士ガンダム」のポスターと、落ちてくるハロ2体
・カウンター1時間3分33秒の部分
アジアンの都市でジグ・マックに踏み壊されたビルから、ビルの破片と共に飛んでくる「機動戦士ガンダム」のハロ
・カウンター1時間3分36秒の部分
画面左端に立つ「未来少年コナン」のコナン、その右に同・ジムシー、その右のビルの入口内に「ルパン三世」のルパン三世
全部第18話なのですが、コナンもジムシーも、いつの間にかアジアンに住んでいたのか〜……。で、ルパンはそんな遠いとこまでドロボーを?!
さて、ストーリーの方です。
第16話「必殺のダミド戦法」では、怪我が直って復帰したダミドですが、味方を平気で犠牲にする暴君ぶりで、部下の兵士たちも言うことを聞かず……。
第17話「激闘・猿人の星」は確かに猿人のいる星で戦うのですが、猿人たちはソロ・シップやバッフ・クランを終始傍観してるだけで、まるでドラマに絡んで来ないのが残念です。赤ちゃんのパイパー・ルウが麻疹で倒れるのですが、それも猿人たちとは全く関係ナシ。
この回から、アフタ・デクがイデオンのAメカに乗り込むことになりますが、子供サイズの戦闘服が用意されてる地球軍っていったい……???
主人公が独房にブチ込まれるのはガンダムと一緒ですが、コスモは飄々として冷めていて、ウジウジしてたアムロと対照的です。
そしてここでも合体ロボットもののタブーである「ドッキング破り」が登場!! ほんと富野さんって、痒い所に手が届く演出をしてくれます。合体ロボットものに興味のある方は必見の作品であることを実感できます。
第18話「アジアンの裏切り」に登場する「コボル副司令」は、米ドラマ「宇宙空母ギャラクチカ」から取ったんでしょうか? 第17話のダミドと同じく、今度は地球人の植民星「アジアン」の軍の幹部がエゴ剥き出しです。
敵の砲撃でもげた片足のスネから下の部分が、ミサイルを掃射して重機動メカを破壊した挙げ句、ロケットエンジンを噴射してソロ・シップの甲板に着艦するシーンは、本放送の時にも「おおお!」と感心したものです。
第19話「ギャムス特攻指令」では、冒頭、ソロ・シップの甲板上でイデオ・バスタの状態で修理されているCメカの右足が、なぜか2重に映っています(カウンター1時間16分11秒の部分)。そしてバッフ・クラン軍には、怪獣の口みたいに上下に歯(本当はハーケン攻撃用の爪)がついた新型戦闘機「ゴンド・バウ」と、イボ付きの球形装甲に覆われた体当たり重機動メカ「ロッグ・マック」が登場。
サントラ盤第2集に収録の音楽がバンバン流れ出すのはこのVOL.5のディスク収録話からです。
また、VOL.5では、イデオンになる3機のメカの、分離状態での変形や空中戦シーンが豊富で、登場するなり合体してしまう従来の合体ロボットアニメのメカとはひと味もふた味も違います。
合体完了してガシーン!と光ってポーズを取ったりすることも無ければ、武器を使うのにいちいち武器名や攻撃名を叫んだりもしないし、使う武器も、仰々しい名前もないタダのミサイルやタダの機銃「グレン・キャノン」が殆どです。第18話で初登場するミニ・ブラックホールも、劇中では名前すらナシでの登場でした。