オリジナル・ラヴ・アーリー・コンプリート
オリジナル・ラヴの初期の作品、有名ドコが並んで入っています。『変身』とどちらを購入しようか迷ったけど、12曲目のWALL FLOWERに引かれてこちらを購入しました。あの頃を懐かしんで聞く予定だったけど、すっかり今の曲として毎日聞いています。
disk2も変わった感じで面白いです。
Piano Nightly
矢野顕子さんのアルバムを聞くのはコレが初めてだったのだけれど、
よかった・・・です。
カバーと、オリジナル1曲ですが、
大貫妙子さんの「星のお王子様」、宮沢正史さんの「虹が出たなら」、
細野晴臣さんの「恋は桃色」、そして「愛について」を聞いただけでも、このCDを買った意味がアルと思いました。あまりにやさしくて、ポロポロと泣いてしまいました。
なんというか、ピアノが嬉しそうな、矢野さんのひくピアノを聞いていると、ポーンと弾かれた一つの音と音が、本当に心に染みます。
それで、矢野さんの、ためた声というか・・・。
本当にありがとう。矢野さんと言う感じです。
矢野さんの、全曲解説みたいなものもついていて、
とても良かったです。
くるり鶏びゅ~と
非常に素晴らしく、おもしろいアルバムです。こういう企画でもくるりは外さないなぁ。
そもそもくるり自身の音楽性が多種多様で色々な魅せ方が出来る。そんな楽曲群が、お互い敬愛し合える素晴らしいアーティストたちによって、それぞれの得意分野から新たな解釈で表現される。それだけでなんだか嬉しいことだと思う。
大胆にアレンジされた、矢野顕子の「Baby,I Love You」、轟音唸るマスドレの「飴色の部屋」、色気漂うLITTLE CREATURESの「ハイウェイ」。
イメージ通りにハマった、曽我部恵一「さよならストレンジャー」や9mm「青い空」、二階堂和美の「宿はなし」。
そしてリミックスのFPM「ワールズエンド・スーパーノヴァ」や、ほとんどくるりそのままなのに奥田民生そのままな「ばらの花」とキセルそのままな「Old-fashioned」。
原曲を大事にしたものや、踏み込んだやり方までアプローチも様々。「オリジナルを越えた」というのは違うかもしれないけれど、そう感じても全然不思議じゃないほど、どの曲も「これはこれでアリ」というレベルじゃない。正直、本当に、全曲いいですよ。
特にanonymassによる賑やかな「赤い電車」が個人的に大好き。そしてハンバートハンバートの「虹」も素晴らしくて泣けるんよ。
それぞれがしっかり自分の色を出している。というよりも、出せている。それはどれだけ崩しても揺るがない、くるりの楽曲の完成度があってのものだと思う。アーティストがガチンコで向き合える土俵が出来ているんだと思う。
ここまで幅広いアーティストが集まって、1枚のアルバム上で違和感なく共存できる楽曲を揃えられるアーティストは、くるり以外いないでしょう。
さすがくるりのトリビュートだ!そう思える名作です。
田園に死す 【低価格再発売】 [DVD]
敗北とは、極彩色の受容なのである。 現代、いや世界の障壁をこえるために、母親殺しを模索した胸のうちが、いつしかこのサーカス舞台さながらの田舎、いや、大都会にまみれた人間の頭に巣食った構図にして、退屈な学びや遊びをこえた揺らぎのさなか、寧ろ怠惰的に自覚せしめる自分に還ってゆく。 だが、それも一瞬のできごとに過ぎず、寺山修司はこの映画のなかで、ひとつの芸術の到達点にまで達していった。 迫り狂う万華鏡のごときパノラマ世界をありがとう。
the very best of gut years 1994-1997
90年代末期から2000年代にかけての坂本は、とてもそれが彼の真の力量を表してはいない事、つまり、流してしまっている事はファンからみれば自明です。
また、80年代は一応、彼の本領を発揮はしているのでしょうが、80年代の陳腐な雰囲気が、いまいち好きになれない方もいるでしょう。
さらに、現代音楽や前衛音楽の分野における挑戦は、成功しているとは言い難いのではないでしょうか。
しかし、このアルバムは、ある意味では等身大の坂本、隠れた最高傑作と私には映ります。
気負わずして、素直に彼の世界感を上手に表現できています。
素晴らしい、の一言。